ピアラ Research Memo(5):自己資本比率は40%台と安定した財務状況
[21/03/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
2. 財務状況
2020年12月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比854百万円増加の5,056百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では受取手形及び売掛金が208百万円減少した一方で、現金及び預金が653百万円増加したほか商品が51百万円増加した。また、固定資産では有形固定資産が41百万円、無形固定資産が93百万円、投資有価証券が194百万円それぞれ増加した。無形固定資産の増加は経営管理システムを強化したこと(単日決算等により迅速な経営判断が可能に)、また投資有価証券の増加は新規事業投資((株)Sproot、(株)イングリウッドへの出資等)に関するものとなっている。
負債合計は前期末比516百万円増加の2,850百万円となった。成長投資のための資金として有利子負債が269百万円増加したほか、買掛金が132百万円、未払金が59百万円、未払法人税等が50百万円それぞれ増加したことによる。また、純資産合計は同337百万円増加の2,206百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益334百万円の計上に伴う利益剰余金の増加が主な増加要因となっている。
経営指標を見ると、有利子負債が増加したことにより有利子負債比率が前期末の46.5%から51.5%に上昇したものの、ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)は1,129百万円のプラスとなっており、自己資本比率もピアラ<7044>が目安としている40%台を維持していることから、財務状況は安定した状態を維持していると判断される。また、収益性について見れば、資産の増加に伴ってROAやROEが低下したものの、売上高営業利益率は3.5%と前期比0.5ポイント上昇している。同社は中期計画で営業利益率5%以上の水準を目標に掲げており、今後も高粗利ビジネスの育成により収益性向上に取り組んでいく方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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2. 財務状況
2020年12月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比854百万円増加の5,056百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では受取手形及び売掛金が208百万円減少した一方で、現金及び預金が653百万円増加したほか商品が51百万円増加した。また、固定資産では有形固定資産が41百万円、無形固定資産が93百万円、投資有価証券が194百万円それぞれ増加した。無形固定資産の増加は経営管理システムを強化したこと(単日決算等により迅速な経営判断が可能に)、また投資有価証券の増加は新規事業投資((株)Sproot、(株)イングリウッドへの出資等)に関するものとなっている。
負債合計は前期末比516百万円増加の2,850百万円となった。成長投資のための資金として有利子負債が269百万円増加したほか、買掛金が132百万円、未払金が59百万円、未払法人税等が50百万円それぞれ増加したことによる。また、純資産合計は同337百万円増加の2,206百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益334百万円の計上に伴う利益剰余金の増加が主な増加要因となっている。
経営指標を見ると、有利子負債が増加したことにより有利子負債比率が前期末の46.5%から51.5%に上昇したものの、ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)は1,129百万円のプラスとなっており、自己資本比率もピアラ<7044>が目安としている40%台を維持していることから、財務状況は安定した状態を維持していると判断される。また、収益性について見れば、資産の増加に伴ってROAやROEが低下したものの、売上高営業利益率は3.5%と前期比0.5ポイント上昇している。同社は中期計画で営業利益率5%以上の水準を目標に掲げており、今後も高粗利ビジネスの育成により収益性向上に取り組んでいく方針だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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