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Pウォーター Research Memo(7):水資源の保護やプラスチック使用量削減などで実績

注目トピックス 日本株
■ESGへの取り組み

プレミアムウォーターホールディングス<2588>ではESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:ガバナンス)が話題になる以前から、天然水として地域の資源を持続的に守り地域に貢献する取り組みを本業を通じて行ってきた。また、プラスチックを使用する事業特性上、最新の技術を投入してPET原料の減量に取り組み、成果を出している点は特筆したい。

(1) E:環境
同社では、持続可能な水資源を保護するため、地域や専門家と協力し環境維持・改善の取り組みを行っている。一例としては、以下のとおりである。
1) 南阿蘇での田植え/稲刈り
・ 水源がある南阿蘇村工場の前にある田を支援し、1年中水を溜める農法で米を栽培する「地下水保全活動」に取り組む
2) 山梨県西桂地区での森林整備活動
・ 西桂工場のある山梨県西桂地区において、地域の水資源育成に向けて、水資源涵養機能の高い森にするための間伐などの整備を行う

また、本業においては、以下の取り組み事例がある。
1) ペットボトル等のプラスチック使用量の削減
・ PETボトルの構造を変更し、従来より20%軽量化(プラスチック使用量削減)したボトルに順次入れ替え、全水源の97%で軽量化を実施(2020年4月現在)。同社製品のペットボトル重量はコンビニ等で流通している主要飲料製品と比較しても少量
2) 地産地消モデルによる物流経路短縮によるCO2削減
・全国5か所に工場を配置し、周辺エリアに届ける物流モデルを採用
3) 富士吉田工場での水資源の再利用
・富士吉田工場でくみ上げた地下水の熱を工場内の空調に利用し、電気使用量の削減を図る

(2) S:社会
採水地が位置する地域社会の歴史や風土が“おいしい水”を育み、地域の理解と協力が工場の建設や稼働を可能にするという認識に立ち、地域社会に対して新たな雇用や税収により地域経済に貢献する。

(3) G:ガバナンス
2020年3月期に、監査等設置会社への移行、IFRS(国際会計基準)決算の導入などを行い、厳しい外部からの目を意識した経営を行う。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)



<NB>

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