日ダイナミク Research Memo(1):トータル・ソリューション・プロバイダーとしての成長を目指す
[21/07/05]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■要約
日本コンピュータ・ダイナミクス<4783>は、50年以上の歴史を持つ独立系システム・インテグレータのパイオニアで、トータル・ソリューション・プロバイダーとしての成長を目指している。
1. 50年以上にわたる豊富な実績で培った高技術・高品質サービスが強み
IT関連のシステム開発事業(システム・インテグレーション)、サポート&サービス事業(サービス・インテグレーション)、及びITソリューションのノウハウを活用した無人駐輪場関連のパーキングシステム事業(パーキング・ソリューション)を展開し、経営の3本柱としている。50年以上にわたる豊富な実績で培った高技術・高品質サービス、最新の情報技術と豊富なアプリケーション知識、ワンストップでサービスを提供するトータルソリューションを強みとしている。
2. 強固な顧客基盤を構築
大手生損保、大手エネルギー会社、大手メーカーなどと強固な顧客基盤を構築していることも特徴だ。そしてフロー・ストック別売上高構成比で見ると、IT関連事業(システム開発事業、サポート&サービス事業)は保守・運用等のストック売上が約8割、パーキングシステム事業は2021年3月期の新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響を除けば、駐輪場利用料収入及び駐輪場管理運営等のストック売上が約7割に達している。ストック型収益の順調な拡大によって安定収益構造となっている。更なる収益力向上に向けて、プロジェクト管理・品質管理徹底や全社的業務プロセス改善も推進している。
3. 2021年3月期はコロナ禍の影響で減収減益
2021年3月期の連結業績は、売上高が2020年3月期比4.5%減の17,563百万円、営業利益が74.1%減の242百万円、経常利益が59.2%減の388百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が77.5%減の145百万円だった。IT関連事業は新規案件獲得や採算管理徹底で想定以上に伸長したが、パーキングシステム事業がコロナ禍の影響を大きく受けたため、全体として減収減益だった。なお各利益は従来予想に対して大幅に上回った。システム開発事業において第4四半期に追加案件が発生し、パーキングシステム事業の減収幅が想定よりも縮小した。
4. 2022年3月期は増収・大幅増益予想
2022年3月期の連結業績予想は、売上高が2021年3月期比9.3%増の19,200百万円、営業利益が168.0%増の650百万円、経常利益が72.3%増の670百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が209.0%増の450百万円としている。増収・大幅増益予想である。IT関連事業は新規案件も寄与して伸長し、効率化で利益率の更なる上昇を目指す。パーキングシステム事業は、期後半に向けてコロナ禍の影響が緩やかに緩和し、大型案件の受注も寄与する見込みだ。
5. 中期経営計画最終年度(2023年3月期)の目標達成は可能と予想
中期経営計画「Vision2023」では目標指標に、最終年度2023年3月期売上高200億円(システム開発事業80億円、サポート&サービス事業50億円、パーキングシステム事業70億円)、営業利益12億円、営業利益率6.0%、ROE15%以上を掲げている。IT関連事業の利益率が上昇基調であること、パーキングシステム事業に係る市場環境の回復が予想されることなどを勘案すれば、中期経営計画最終年度の目標達成は可能だろう。さらに次期中期経営計画でも意欲的な目標と戦略を期待したい。
■Key Points
・システム開発、サポート&サービス、パーキングシステムを3本柱に強固な顧客基盤を構築
・2022年3月期は増収・大幅増益予想
・中期経営計画最終年度(2023年3月期)の目標達成は可能と予想
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<ST>
日本コンピュータ・ダイナミクス<4783>は、50年以上の歴史を持つ独立系システム・インテグレータのパイオニアで、トータル・ソリューション・プロバイダーとしての成長を目指している。
1. 50年以上にわたる豊富な実績で培った高技術・高品質サービスが強み
IT関連のシステム開発事業(システム・インテグレーション)、サポート&サービス事業(サービス・インテグレーション)、及びITソリューションのノウハウを活用した無人駐輪場関連のパーキングシステム事業(パーキング・ソリューション)を展開し、経営の3本柱としている。50年以上にわたる豊富な実績で培った高技術・高品質サービス、最新の情報技術と豊富なアプリケーション知識、ワンストップでサービスを提供するトータルソリューションを強みとしている。
2. 強固な顧客基盤を構築
大手生損保、大手エネルギー会社、大手メーカーなどと強固な顧客基盤を構築していることも特徴だ。そしてフロー・ストック別売上高構成比で見ると、IT関連事業(システム開発事業、サポート&サービス事業)は保守・運用等のストック売上が約8割、パーキングシステム事業は2021年3月期の新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響を除けば、駐輪場利用料収入及び駐輪場管理運営等のストック売上が約7割に達している。ストック型収益の順調な拡大によって安定収益構造となっている。更なる収益力向上に向けて、プロジェクト管理・品質管理徹底や全社的業務プロセス改善も推進している。
3. 2021年3月期はコロナ禍の影響で減収減益
2021年3月期の連結業績は、売上高が2020年3月期比4.5%減の17,563百万円、営業利益が74.1%減の242百万円、経常利益が59.2%減の388百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が77.5%減の145百万円だった。IT関連事業は新規案件獲得や採算管理徹底で想定以上に伸長したが、パーキングシステム事業がコロナ禍の影響を大きく受けたため、全体として減収減益だった。なお各利益は従来予想に対して大幅に上回った。システム開発事業において第4四半期に追加案件が発生し、パーキングシステム事業の減収幅が想定よりも縮小した。
4. 2022年3月期は増収・大幅増益予想
2022年3月期の連結業績予想は、売上高が2021年3月期比9.3%増の19,200百万円、営業利益が168.0%増の650百万円、経常利益が72.3%増の670百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が209.0%増の450百万円としている。増収・大幅増益予想である。IT関連事業は新規案件も寄与して伸長し、効率化で利益率の更なる上昇を目指す。パーキングシステム事業は、期後半に向けてコロナ禍の影響が緩やかに緩和し、大型案件の受注も寄与する見込みだ。
5. 中期経営計画最終年度(2023年3月期)の目標達成は可能と予想
中期経営計画「Vision2023」では目標指標に、最終年度2023年3月期売上高200億円(システム開発事業80億円、サポート&サービス事業50億円、パーキングシステム事業70億円)、営業利益12億円、営業利益率6.0%、ROE15%以上を掲げている。IT関連事業の利益率が上昇基調であること、パーキングシステム事業に係る市場環境の回復が予想されることなどを勘案すれば、中期経営計画最終年度の目標達成は可能だろう。さらに次期中期経営計画でも意欲的な目標と戦略を期待したい。
■Key Points
・システム開発、サポート&サービス、パーキングシステムを3本柱に強固な顧客基盤を構築
・2022年3月期は増収・大幅増益予想
・中期経営計画最終年度(2023年3月期)の目標達成は可能と予想
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<ST>