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ウェルス・マネジメント---ホテル運営事業の赤字は縮小、2Q以降に不動産金融事業の大型案件の収益計上見込み

注目トピックス 日本株
ウェルス・マネジメント<3772>は13日、2022年3月期第1四半期(21年4月-6月)連結決算及び、決算説明補足資料を発表した。売上高が12.50億円(前年同期は0.59億円)、営業損失が3.74億円(同5.58億円の損失)、経常損失が3.92億円(同6.28億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が4.69億円(同5.39億円の損失)となった。

不動産金融事業が属する不動産市場は、エクイティ投資家が積極的な姿勢を示しており投資額は増加傾向にあるという。一方レンダーの不動産業に対する新規融資は減少傾向であったが、先行きの不透明感が改善していると考えるレンダーは増加傾向にあり、新規融資額は増加に転じる見込みと思われるとしている。ホテルアセットに対する融資も、引き続き慎重な姿勢を示すレンダーが存在する一方で、魅力的なアセットと捉えるレンダーが現れる等、変化の兆しが生じているという。同社グループは、現在進捗中の各プロジェクトの推進に注力し、開発に向けた許認可等の取得やプロジェクト進行フェーズに合わせてリキャピタリゼーション(投資家入れ替えに伴う物件売却)を進めるなどの計画を進めている。

ホテル運営事業が属するホテル業界は、緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の発出の影響は大きく、宿泊客の大幅な回復には至っていないという。同社グループにおいても、緊急事態宣言の発出に伴い一部ホテルにおいて臨時休業を実施したため、売上は低調な水準となった。一方で、国内で2軒目、関西地区では初進出となる「アロフト」ブランドのホテル「アロフト大阪堂島」を2021年6月に開業した。また、2021年3月開業の「フォションホテル京都」では「FAUCHON Meets Kyoto. Feel Paris.」を食で表現したメニューを提供するレストランとティーサロン、パリ直輸入のマカロンや紅茶を数多く取り揃えたショップが、継続して好評を得ているとしている。

不動産金融事業の売上高は9.78億円(前年同期は0.36億円)、営業損失は2.40億円(同3.34億円)となった。物件売却により売上は増加したものの、マスターリース取引において、新型コロナウイルス感染症の影響によりホテル運営会社からの受取賃料がマスターリースの支払賃料を下回り逆鞘が発生したため営業損失となった。

ホテル運営事業の売上高は前年同期比349.6%増の3.28億円、営業損失は0.81億円(前年同期は1.64億円の損失)となった。緊急事態宣言により一部ホテルが臨時休業するなかで、2021年3月に開業したフォションホテル京都が売上に貢献したこと及びコスト削減に務めたことで営業損失を縮小させた。

2022年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比135.4%増の125.00億円、営業利益は58.00億円、経常利益は55.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は32.00億円とする期初計画を据え置いている。

また、決算説明補足資料では、今期の見通しとして、ホテル運営事業については今期の黒字化は難しいが、損失幅は事業の柱である不動産金融事業でカバーし、まもなく完了を迎えられる見込みである不動産金融事業の大型案件取引により、今期の収益計画の達成が見えてくるとしている。




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