ニッソウ Research Memo(4):2022年7月期第2四半期の売上高は過去最高となる1,539百万円を達成
[22/04/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2022年7月期第2四半期の業績概要
ニッソウ<1444>の2022年7月期第2四半期の業績は、売上高は前年同期比15.7%増の1,539百万円、営業利益は同16.4%増の79百万円、経常利益は同18.3%増の80百万円、四半期純利益は同18.1%増の49百万円と、大幅な増収増益を達成した。完成工事件数、高単価工事の増加などにより完成工事高は過去最高を記録し、売上総利益は同10.0%増の382百万円、営業利益・経常利益もともに急伸し、四半期純利益も前年同期比で2ケタ増益となった。
コロナ禍の影響により廃業した同業他社もいるなかで新規顧客の開拓が順調に進んだこと(2022年7月期第2四半期の新規顧客獲得数は106社で、前年同期と比較すると速いスピードで顧客が増えたと言う)、新規顧客の増大に伴い同期の累計完成工事件数が前年同期比1.4%増の5,704件に伸びたこと、コロナ禍で控えられていた投資意欲が回復し、高単価の案件が増えたことなどが寄与した。営業利益率は5.1%と確保されており、単価の安いリフォーム案件中心でも利益を計上可能なビジネスモデルを構築していることが窺える。
自己資本比率79%と財務体質は健全。流動比率432%、固定比率12%で長短の支払い能力に問題なし
2. 財務状況と経営指標
2022年7月期第2四半期の事業活動で49百万円の四半期純利益を計上した結果、貸借対照表の利益剰余金が49百万円増加した。利益剰余金に関しては、2019年7月期の449百万円から一貫して増加してきており、同社が事業活動のなかで利益を積み上げてきたことが分かる。
また、キャッシュ・フローに目を向けると、2022年7月期第2四半期の営業活動によるキャッシュ・フロー(法人税控除前)は66百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは27百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは0.6百万円の支出となった。営業活動の結果、しっかりと現金が積み増され、貸借対照表の現金及び預金は6百万円増加した。また、財務活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっていることから、債務を返済し、財務体質を健全化していくという姿勢が見て取れる。
さらに自己資本利益率(ROE)についても、2019年7月期から減少傾向にはあるものの、2021年7月期は10.8%と高い水準を維持しており、投資家の資金を効率よく利益に変えていることが分かる。
同社の財務体質に関して弊社は、健全であると考える。2022年7月期第2四半期末の自己資本比率が79.0%と、資金調達のうち大部分を返済の必要がない自己資本で賄っていること、流動比率が432.3%、固定比率が12.0%と非常に高く、短期的・長期的に見ても支払い能力に何ら問題がないことなどが理由だ。
自己資本比率は2019年7月期の73.4%から一貫して高水準で推移しており、同社の財務状況を健全に保つという姿勢も窺える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
<EY>
1. 2022年7月期第2四半期の業績概要
ニッソウ<1444>の2022年7月期第2四半期の業績は、売上高は前年同期比15.7%増の1,539百万円、営業利益は同16.4%増の79百万円、経常利益は同18.3%増の80百万円、四半期純利益は同18.1%増の49百万円と、大幅な増収増益を達成した。完成工事件数、高単価工事の増加などにより完成工事高は過去最高を記録し、売上総利益は同10.0%増の382百万円、営業利益・経常利益もともに急伸し、四半期純利益も前年同期比で2ケタ増益となった。
コロナ禍の影響により廃業した同業他社もいるなかで新規顧客の開拓が順調に進んだこと(2022年7月期第2四半期の新規顧客獲得数は106社で、前年同期と比較すると速いスピードで顧客が増えたと言う)、新規顧客の増大に伴い同期の累計完成工事件数が前年同期比1.4%増の5,704件に伸びたこと、コロナ禍で控えられていた投資意欲が回復し、高単価の案件が増えたことなどが寄与した。営業利益率は5.1%と確保されており、単価の安いリフォーム案件中心でも利益を計上可能なビジネスモデルを構築していることが窺える。
自己資本比率79%と財務体質は健全。流動比率432%、固定比率12%で長短の支払い能力に問題なし
2. 財務状況と経営指標
2022年7月期第2四半期の事業活動で49百万円の四半期純利益を計上した結果、貸借対照表の利益剰余金が49百万円増加した。利益剰余金に関しては、2019年7月期の449百万円から一貫して増加してきており、同社が事業活動のなかで利益を積み上げてきたことが分かる。
また、キャッシュ・フローに目を向けると、2022年7月期第2四半期の営業活動によるキャッシュ・フロー(法人税控除前)は66百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは27百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは0.6百万円の支出となった。営業活動の結果、しっかりと現金が積み増され、貸借対照表の現金及び預金は6百万円増加した。また、財務活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっていることから、債務を返済し、財務体質を健全化していくという姿勢が見て取れる。
さらに自己資本利益率(ROE)についても、2019年7月期から減少傾向にはあるものの、2021年7月期は10.8%と高い水準を維持しており、投資家の資金を効率よく利益に変えていることが分かる。
同社の財務体質に関して弊社は、健全であると考える。2022年7月期第2四半期末の自己資本比率が79.0%と、資金調達のうち大部分を返済の必要がない自己資本で賄っていること、流動比率が432.3%、固定比率が12.0%と非常に高く、短期的・長期的に見ても支払い能力に何ら問題がないことなどが理由だ。
自己資本比率は2019年7月期の73.4%から一貫して高水準で推移しており、同社の財務状況を健全に保つという姿勢も窺える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
<EY>