アイリック Research Memo(7):2022年6月期第3四半期累計は増収増益と堅調
[22/06/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2022年6月期第3四半期累計連結業績の概要
アイリックコーポレーション<7325>の2022年6月期第3四半期累計の連結業績(収益認識に関する会計基準等を適用するも影響は軽微、増減率は適用前の前年同期実績との単純比較で算出)は、売上高が前年同期比13.1%増の3,839百万円、営業利益が同4.4%増の297百万円、経常利益が同6.0%増の307百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同4.9%増の182百万円と、増収増益で堅調な着地となった。
売上面では、来店型保険ショップ「保険クリニック」における新規来店者数がコロナ禍による外出自粛の影響を受けたが、新規出店効果に加えて、ソリューション事業のAS部門がけん引した。利益面では、「保険クリニック」直営店の新規出店関連の先行投資費用や、システム事業の「スマートOCR」受注増加に伴うカスタマイズ関連費用などが増加したが、増収効果で吸収した。売上総利益は前期比8.9%増加したが、売上総利益率は82.8%で3.3ポイント低下した。販管費は同9.4%増加したが、販管費率は75.1%で2.6ポイント低下した。
2. セグメント別の動向
セグメント別の動向は以下のとおりである。
(1) 保険販売事業
保険販売事業は売上高が前年同期比10.6%増の2,267百万円で、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が8.2%減の同334百万円となった。売上高の内訳は、直営店部門・RM部門が6.3%増の1,962百万円、法人営業部門が49.2%増の305百万円となった。直営店部門は、新規来店者数がコロナ禍による外出自粛の影響を受けたが、新規出店効果に加えて、 Web予約からの集客が好調であった。1世帯当たりの成約単価の上昇も寄与した。積極出店を継続して期末店舗数は前期末比5店舗増加(新規出店は6店舗だが、店舗統合で1店舗減少したため純増は5店舗)の57店舗となった。法人営業部門は税制改正の影響が継続しているが、新規案件や大型契約の獲得で大幅増収だった。利益面は、「保険クリニック」新規出店関連の先行投資費用が増加したため減益だった。
(2) ソリューション事業
ソリューション事業は売上高が前年同期比17.5%増の1,121百万円で、セグメント利益が同53.7%増の415百万円だった。売上高の内訳はAS部門が29.7%増の702百万円、FC部門が1.5%増の419百万円だった。AS部門は「ASシステム」シリーズのID数が順調に増加(代理店・銀行が前年同期比7.9%増の5,053ID、保険会社が3.1%増の3,836ID、合計が5.8%増の8,889ID)して大幅増収となった。FC部門は、他業界からの保険ショップ参入などによる新規出店で店舗数が増加(期末店舗数は前期末比3店舗増加の198店舗)したが、コロナ禍の影響で一部代理店の解約も発生したため、全体として売上高がやや伸び悩んだ。利益面はAS部門の好調がけん引して大幅増益となった。
(3) システム事業
システム事業は売上高が前年同期比15.8%増の450百万円(内訳は「スマートOCR」関連が同79.2%増の348百万円、受託開発等が47.5%減の102百万円)で、セグメント利益が67.3%減の16百万円となった。「スマートOCR」関連の新規受注が好調に推移して大幅増収となったが、開発費用などの先行投資費用や「スマートOCR」の受注増加に伴うカスタマイズ関連費用の増加などで減益となった。
3. 財務の状況
財務面で見ると、2022年6月期第3四半期末の資産合計は4,298百万円で前期末比17百万円増加した。主に売掛金及び契約資産などが増加したことによるものである。負債合計は570百万円で79百万円減少した。主に未払金などが減少したためである。純資産合計は3,727百万円で96百万円増加した。主に利益剰余金が増加したことによるものである。この結果、自己資本比率は86.7%で1.9ポイント上昇した。無借金経営であり、弊社では財務の健全性は極めて高いと評価している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<EY>
1. 2022年6月期第3四半期累計連結業績の概要
アイリックコーポレーション<7325>の2022年6月期第3四半期累計の連結業績(収益認識に関する会計基準等を適用するも影響は軽微、増減率は適用前の前年同期実績との単純比較で算出)は、売上高が前年同期比13.1%増の3,839百万円、営業利益が同4.4%増の297百万円、経常利益が同6.0%増の307百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同4.9%増の182百万円と、増収増益で堅調な着地となった。
売上面では、来店型保険ショップ「保険クリニック」における新規来店者数がコロナ禍による外出自粛の影響を受けたが、新規出店効果に加えて、ソリューション事業のAS部門がけん引した。利益面では、「保険クリニック」直営店の新規出店関連の先行投資費用や、システム事業の「スマートOCR」受注増加に伴うカスタマイズ関連費用などが増加したが、増収効果で吸収した。売上総利益は前期比8.9%増加したが、売上総利益率は82.8%で3.3ポイント低下した。販管費は同9.4%増加したが、販管費率は75.1%で2.6ポイント低下した。
2. セグメント別の動向
セグメント別の動向は以下のとおりである。
(1) 保険販売事業
保険販売事業は売上高が前年同期比10.6%増の2,267百万円で、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が8.2%減の同334百万円となった。売上高の内訳は、直営店部門・RM部門が6.3%増の1,962百万円、法人営業部門が49.2%増の305百万円となった。直営店部門は、新規来店者数がコロナ禍による外出自粛の影響を受けたが、新規出店効果に加えて、 Web予約からの集客が好調であった。1世帯当たりの成約単価の上昇も寄与した。積極出店を継続して期末店舗数は前期末比5店舗増加(新規出店は6店舗だが、店舗統合で1店舗減少したため純増は5店舗)の57店舗となった。法人営業部門は税制改正の影響が継続しているが、新規案件や大型契約の獲得で大幅増収だった。利益面は、「保険クリニック」新規出店関連の先行投資費用が増加したため減益だった。
(2) ソリューション事業
ソリューション事業は売上高が前年同期比17.5%増の1,121百万円で、セグメント利益が同53.7%増の415百万円だった。売上高の内訳はAS部門が29.7%増の702百万円、FC部門が1.5%増の419百万円だった。AS部門は「ASシステム」シリーズのID数が順調に増加(代理店・銀行が前年同期比7.9%増の5,053ID、保険会社が3.1%増の3,836ID、合計が5.8%増の8,889ID)して大幅増収となった。FC部門は、他業界からの保険ショップ参入などによる新規出店で店舗数が増加(期末店舗数は前期末比3店舗増加の198店舗)したが、コロナ禍の影響で一部代理店の解約も発生したため、全体として売上高がやや伸び悩んだ。利益面はAS部門の好調がけん引して大幅増益となった。
(3) システム事業
システム事業は売上高が前年同期比15.8%増の450百万円(内訳は「スマートOCR」関連が同79.2%増の348百万円、受託開発等が47.5%減の102百万円)で、セグメント利益が67.3%減の16百万円となった。「スマートOCR」関連の新規受注が好調に推移して大幅増収となったが、開発費用などの先行投資費用や「スマートOCR」の受注増加に伴うカスタマイズ関連費用の増加などで減益となった。
3. 財務の状況
財務面で見ると、2022年6月期第3四半期末の資産合計は4,298百万円で前期末比17百万円増加した。主に売掛金及び契約資産などが増加したことによるものである。負債合計は570百万円で79百万円減少した。主に未払金などが減少したためである。純資産合計は3,727百万円で96百万円増加した。主に利益剰余金が増加したことによるものである。この結果、自己資本比率は86.7%で1.9ポイント上昇した。無借金経営であり、弊社では財務の健全性は極めて高いと評価している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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