Jトラスト---2Qは2ケタ増収・大幅な増益、業績予想の上方修正を発表
[22/08/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
Jトラスト<8508>は12日、2022年12月期第2四半期(22年1月-6月)連結決算(IFRS)を発表した。営業収益が前年同期比63.8%増の334.31億円、営業利益が同54.8%増の109.27億円、税引前利益が同83.5%増の137.07億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同178.0%増の108.27億円となった。
日本金融事業の営業収益は前年同期比12.3%増の52.11億円となった。債務保証残高の減少に伴い保証料収益が減少したうえ、買取債権の回収は好調に推移しているが実効金利法に基づく簿価修正益が減少し買取債権における利息収益が減少した一方で、エイチ・エス証券及び Nexus Cardが連結対象となったことから、増収となった。セグメント利益は買取債権について将来回収予測の見直しに伴い貸倒引当金(損失評価引当金)を計上し同15.9%減の20.45億円となった。
韓国及びモンゴル金融事業の営業収益は前年同期比102.8%増の151.95億円となった。JT親愛貯蓄銀行が連結対象となったことに加えて、銀行業における貸出金残高の増加に伴い貯蓄銀行業務における利息収益が増加したことから大幅な増収となった。セグメント利益は、Nexus Bankとの株式交換により負ののれん発生益75.76億円を計上したことや、販売費及び一般管理費の削減効果等により同391.5%増の102.71億円となった。
東南アジア金融事業の営業収益は前年同期比61.3%増の125.07億円となった。銀行業における貸出金や保有有価証券の増加に伴う利息収益の増加により、増収となった。セグメント損益は、資金調達コストや経費の削減が進んだこと、特にJトラスト銀行インドネシアにおいて、銀行業における貸出金が増加したことに伴い利息収益が増加したうえに、受入れ預金金利を低下させ資金調達コストの低下が図れたことにより黒字化を実現したことを要因として、2.38億円の利益(前年同期は20.84億円の損失)となった。
投資事業の営業収益は前年同期比62.1%減の1.62億円、セグメント損益は、前第2四半期累計期間に、シンガポールにおける訴訟に係る勝訴判決の一部履行を受けたことに比べ減少し、6.55億円の損失(前年同期は53.90億円の利益)となった。
その他の事業の営業収益は前年同期比99.4%増の7.21億円、セグメント損失は0.42億円(前年同期は0.40億円の損失)となった。主にRobotシステムが同社グループのシステム開発、コンピュータの運用及び管理業務、日本ファンディング株式会社が不動産業務を行っている。
2022年12月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。営業収益が前期比86.7%増(前回予想比10.8%増) の790.00億円、営業利益が同147.1%増(同136.4%増) の130.00億円、税引前利益が同171.2%増(同128.6%増)の160.00億円、親会社株主に帰属する当期利益が同968.4%増(同160.9%増)の120.00億円としている。海外金融事業の好調に加えて、Nexus bankとの株式交換にあたり、負ののれん発生益を計上した。なお、金融商品取引業の業績は、経済情勢及び市場環境の変動による影響を大きく受ける状況にあり、通常の業績を適正に予想し、開示することは極めて困難であることから、連結業績予想には含めていない。
<EY>
日本金融事業の営業収益は前年同期比12.3%増の52.11億円となった。債務保証残高の減少に伴い保証料収益が減少したうえ、買取債権の回収は好調に推移しているが実効金利法に基づく簿価修正益が減少し買取債権における利息収益が減少した一方で、エイチ・エス証券及び Nexus Cardが連結対象となったことから、増収となった。セグメント利益は買取債権について将来回収予測の見直しに伴い貸倒引当金(損失評価引当金)を計上し同15.9%減の20.45億円となった。
韓国及びモンゴル金融事業の営業収益は前年同期比102.8%増の151.95億円となった。JT親愛貯蓄銀行が連結対象となったことに加えて、銀行業における貸出金残高の増加に伴い貯蓄銀行業務における利息収益が増加したことから大幅な増収となった。セグメント利益は、Nexus Bankとの株式交換により負ののれん発生益75.76億円を計上したことや、販売費及び一般管理費の削減効果等により同391.5%増の102.71億円となった。
東南アジア金融事業の営業収益は前年同期比61.3%増の125.07億円となった。銀行業における貸出金や保有有価証券の増加に伴う利息収益の増加により、増収となった。セグメント損益は、資金調達コストや経費の削減が進んだこと、特にJトラスト銀行インドネシアにおいて、銀行業における貸出金が増加したことに伴い利息収益が増加したうえに、受入れ預金金利を低下させ資金調達コストの低下が図れたことにより黒字化を実現したことを要因として、2.38億円の利益(前年同期は20.84億円の損失)となった。
投資事業の営業収益は前年同期比62.1%減の1.62億円、セグメント損益は、前第2四半期累計期間に、シンガポールにおける訴訟に係る勝訴判決の一部履行を受けたことに比べ減少し、6.55億円の損失(前年同期は53.90億円の利益)となった。
その他の事業の営業収益は前年同期比99.4%増の7.21億円、セグメント損失は0.42億円(前年同期は0.40億円の損失)となった。主にRobotシステムが同社グループのシステム開発、コンピュータの運用及び管理業務、日本ファンディング株式会社が不動産業務を行っている。
2022年12月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。営業収益が前期比86.7%増(前回予想比10.8%増) の790.00億円、営業利益が同147.1%増(同136.4%増) の130.00億円、税引前利益が同171.2%増(同128.6%増)の160.00億円、親会社株主に帰属する当期利益が同968.4%増(同160.9%増)の120.00億円としている。海外金融事業の好調に加えて、Nexus bankとの株式交換にあたり、負ののれん発生益を計上した。なお、金融商品取引業の業績は、経済情勢及び市場環境の変動による影響を大きく受ける状況にあり、通常の業績を適正に予想し、開示することは極めて困難であることから、連結業績予想には含めていない。
<EY>