Pウォーター Research Memo(5):2023年3月期通期は上期好調につき例年どおり予想を上振れる可能性あり
[22/12/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
3. 2023年3月期通期の業績見通し
プレミアムウォーターホールディングス<2588>の2023年3月期通期の連結業績予想は、売上収益で前期比9.6%増の75,000百万円、営業利益は同14.8%増の7,000百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同12.9%増の4,000百万円と、さらなる業績拡大を計画している。上期を終えて通期予想を据え置いた。
売上収益は前期比9.6%増の予想で、同社の過去の実績からはやや保守的な数字だが、2022年3月期の期初予想は同15.4%増(前期実績は21.5%増)だったことからすれば、最低限のコミットメントと捉えることができる。宅配水業界及び同社にとって、事業環境はプラスの材料は多い。宅配水サービス(ウォーターサーバー)の認知度の高まりにより、市場全体が伸びている。その中でもトップシェアである「プレミアムウォーター」は、ブランドとしての知名度が高いため代販(取次)のパートナー企業が増加している。そして、コロナ禍の影響によりブースにおけるデモンストレーション販売が制約された場面があったが、現在ではほぼ制約がなく活動ができているうえテレマーケティング受注も伸びている。懸念材料としては、輸入製品の物価が上昇する経済環境があるが、同社では以前から容器の内製化や自社専用物流の導入などを行ってきており、それらの影響を抑制できると考えられる。
利益面では、営業利益率では9.3%(前期は8.9%)と0.4ポイントの改善を見込む。同社のビジネスモデルは、保有顧客数が積み上がり、それによる継続的な収益が営業活動に伴う費用を上回ると急激に利益が増加するストック型となっている。2019年3月期に損益分岐点を超えたため、現在は収益性が高まるフェーズにある。同社の業容拡大が順調に進めば工場の稼働率が高まり、原価は低減できる。また、水源分散による地産地消が進めば、物流効率の向上によりさらなる販管費率の低下にもつながる。
通期予想に対する第2四半期進捗率は、売上収益50.9%(前年同期は48.1%)、営業利益53.5%(前年同期は48.1%)であり、ストック型ビジネスである同社の事業特性から推測すれば、通期売上収益は予想を超えてくる可能性が高い。
以上のことから弊社では、同社の売上収益・各利益の期初予想は保守的であり上振れが期待できると考えている。2023年3月期の業績は、2022年3月期の上期と下期の売上収益進捗率(上期48.1%:下期51.9%)を基に試算すると、売上収益で79,000百万円前後(予想値より約4,000百万円増)、同じく営業利益進捗率(上期48.1%:下期51.9%)を基に試算すると、営業利益7,800百万円前後(予想値より約800百万円増)となるのではないかと弊社は見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<NS>
3. 2023年3月期通期の業績見通し
プレミアムウォーターホールディングス<2588>の2023年3月期通期の連結業績予想は、売上収益で前期比9.6%増の75,000百万円、営業利益は同14.8%増の7,000百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同12.9%増の4,000百万円と、さらなる業績拡大を計画している。上期を終えて通期予想を据え置いた。
売上収益は前期比9.6%増の予想で、同社の過去の実績からはやや保守的な数字だが、2022年3月期の期初予想は同15.4%増(前期実績は21.5%増)だったことからすれば、最低限のコミットメントと捉えることができる。宅配水業界及び同社にとって、事業環境はプラスの材料は多い。宅配水サービス(ウォーターサーバー)の認知度の高まりにより、市場全体が伸びている。その中でもトップシェアである「プレミアムウォーター」は、ブランドとしての知名度が高いため代販(取次)のパートナー企業が増加している。そして、コロナ禍の影響によりブースにおけるデモンストレーション販売が制約された場面があったが、現在ではほぼ制約がなく活動ができているうえテレマーケティング受注も伸びている。懸念材料としては、輸入製品の物価が上昇する経済環境があるが、同社では以前から容器の内製化や自社専用物流の導入などを行ってきており、それらの影響を抑制できると考えられる。
利益面では、営業利益率では9.3%(前期は8.9%)と0.4ポイントの改善を見込む。同社のビジネスモデルは、保有顧客数が積み上がり、それによる継続的な収益が営業活動に伴う費用を上回ると急激に利益が増加するストック型となっている。2019年3月期に損益分岐点を超えたため、現在は収益性が高まるフェーズにある。同社の業容拡大が順調に進めば工場の稼働率が高まり、原価は低減できる。また、水源分散による地産地消が進めば、物流効率の向上によりさらなる販管費率の低下にもつながる。
通期予想に対する第2四半期進捗率は、売上収益50.9%(前年同期は48.1%)、営業利益53.5%(前年同期は48.1%)であり、ストック型ビジネスである同社の事業特性から推測すれば、通期売上収益は予想を超えてくる可能性が高い。
以上のことから弊社では、同社の売上収益・各利益の期初予想は保守的であり上振れが期待できると考えている。2023年3月期の業績は、2022年3月期の上期と下期の売上収益進捗率(上期48.1%:下期51.9%)を基に試算すると、売上収益で79,000百万円前後(予想値より約4,000百万円増)、同じく営業利益進捗率(上期48.1%:下期51.9%)を基に試算すると、営業利益7,800百万円前後(予想値より約800百万円増)となるのではないかと弊社は見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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