テクマト Research Memo(5):2024年3月期第2四半期累計業績は情報基盤事業がけん引し過去最高を更新
[23/12/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*13:35JST テクマト Research Memo(5):2024年3月期第2四半期累計業績は情報基盤事業がけん引し過去最高を更新
■業績動向
1. 2024年3月期第2四半期累計業績の概要
テクマトリックス<3762>の2024年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上収益で前年同期比18.6%増の24,602百万円、営業利益で同19.1%増の2,281百万円、税引前四半期利益で同18.8%増の2,274百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益で同32.7%増の1,411百万円といずれも過去最高を更新し、会社計画に対しても上回って着地した。受注高は前年同期に情報基盤事業で大型案件を受注した反動で同5.3%減の29,122百万円と減少に転じたものの、前下期比では5.2%増と上向いており、第2四半期末の受注残高についても前年同期末比14.0%増の56,929百万円と過去最高を更新した。
売上収益は情報基盤事業が前年同期比22.5%増と高成長が続いたことに加えて、アプリケーション・サービス事業が同15.1%増、医療システム事業が同8.6%増とすべての事業セグメントで増収となった。一方、利益面では医療システム事業がPSPにおける処遇制度の統一に伴う特殊費用(第1四半期に98百万円)を計上したこともあり、同33.4%減となったものの、情報基盤事業が同36.0%増となったほか、前年同期に損失計上していたアプリケーション・サービス事業の黒字転換などで吸収し、過去最高益を更新した。なお、特殊費用を除いた実質営業利益は同24.2%増となる。なお、親会社の所有者に帰属する四半期利益の増益率が高くなったのは、実効税率の低下に加えてPSPが減益となり非支配持分利益が前年同期の246百万円から174百万円に減少したことによる。
会社計画比でも、売上収益はすべての事業セグメントで計画を上回る進捗となった。営業利益は、アプリケーション・サービス事業で教育分野が計画をやや下回ったものの、情報基盤事業や医療システム事業がそれぞれ計画を上回り、全体でも計画を14.1%超過した。
なお、同社は収益の安定性向上を図るべくストック型ビジネスへの移行を各事業セグメントで進めている。現状、医療システム事業は想定よりもやや遅れ気味となっているが、情報基盤事業やアプリケーション・サービス事業については順調にストック型への移行が進んでおり、2023年3月期第2四半期累計では全体の売上収益の7割半ばをストック売上で占めた(2021年3月期第2四半期累計は5割弱)。ストック型ビジネスのKPIの1つであるARRR※の推移を見ると、第2四半期の単体ベースのARRRは前年同期比30.5%増の28,779百万円と右肩上がりで伸びていることから、第3四半期以降も高水準の売上収益が続くものと弊社では見ている。
※ARRR(Annual Revenue Run Rate):各四半期の継続取引売上を、1年換算(4倍)にした数値。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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■業績動向
1. 2024年3月期第2四半期累計業績の概要
テクマトリックス<3762>の2024年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上収益で前年同期比18.6%増の24,602百万円、営業利益で同19.1%増の2,281百万円、税引前四半期利益で同18.8%増の2,274百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益で同32.7%増の1,411百万円といずれも過去最高を更新し、会社計画に対しても上回って着地した。受注高は前年同期に情報基盤事業で大型案件を受注した反動で同5.3%減の29,122百万円と減少に転じたものの、前下期比では5.2%増と上向いており、第2四半期末の受注残高についても前年同期末比14.0%増の56,929百万円と過去最高を更新した。
売上収益は情報基盤事業が前年同期比22.5%増と高成長が続いたことに加えて、アプリケーション・サービス事業が同15.1%増、医療システム事業が同8.6%増とすべての事業セグメントで増収となった。一方、利益面では医療システム事業がPSPにおける処遇制度の統一に伴う特殊費用(第1四半期に98百万円)を計上したこともあり、同33.4%減となったものの、情報基盤事業が同36.0%増となったほか、前年同期に損失計上していたアプリケーション・サービス事業の黒字転換などで吸収し、過去最高益を更新した。なお、特殊費用を除いた実質営業利益は同24.2%増となる。なお、親会社の所有者に帰属する四半期利益の増益率が高くなったのは、実効税率の低下に加えてPSPが減益となり非支配持分利益が前年同期の246百万円から174百万円に減少したことによる。
会社計画比でも、売上収益はすべての事業セグメントで計画を上回る進捗となった。営業利益は、アプリケーション・サービス事業で教育分野が計画をやや下回ったものの、情報基盤事業や医療システム事業がそれぞれ計画を上回り、全体でも計画を14.1%超過した。
なお、同社は収益の安定性向上を図るべくストック型ビジネスへの移行を各事業セグメントで進めている。現状、医療システム事業は想定よりもやや遅れ気味となっているが、情報基盤事業やアプリケーション・サービス事業については順調にストック型への移行が進んでおり、2023年3月期第2四半期累計では全体の売上収益の7割半ばをストック売上で占めた(2021年3月期第2四半期累計は5割弱)。ストック型ビジネスのKPIの1つであるARRR※の推移を見ると、第2四半期の単体ベースのARRRは前年同期比30.5%増の28,779百万円と右肩上がりで伸びていることから、第3四半期以降も高水準の売上収益が続くものと弊社では見ている。
※ARRR(Annual Revenue Run Rate):各四半期の継続取引売上を、1年換算(4倍)にした数値。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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