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11日の香港市場概況:3日ぶり小反発、中国の景気減速懸念で上値は限定的

注目トピックス 外国株

11日の香港市場では主要指数のハンセン指数が3営業日ぶり小反発となり、前日比4.68ポイント高(+0.02%)の22269.61で取引を終えた。一方、H株指数(本土企業株で構成)は同16.59ポイント安(-0.17%)の9520.26、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同3.41ポイント安(-0.08%)の4118.87だった。

ハンセン指数は前日に約1カ月ぶりの安値水準まで下落した後とあり、総じて買い戻しが優勢となった。ただ、一段と買い進む動きは見られず、取引中にはやや売りに押される場面も。前日発表の中国の人民元建て新規融資が市場予想を下回ったことで、景気減速懸念がくすぶった。中国では13日にも鉱工業生産などの指標が発表されることから、その内容を見極めたいとの思惑が強い。手控えムードの中で商いも細り、売買代金は600億HKドルに届かなかった。

ハンセン指数の構成銘柄では、レノボ(00992/HK)が5.01%反発。株価の出遅れ感や外資系証券による強気の投資判断が買い手掛かりとなった。また、中国旺旺(00151/HK)が後場に上げ幅を広げ、4.60%高で終了。昼休み時間に発表した決算が市場予想を上回ったことが好感された。そのほか、成長期待の強いカジノ株やテンセント(00700/HK)が買い戻された。

半面、中国海洋石油(00883/HK)が2.65%下落。中国の弱い貿易統計を受け、国際原油相場が下落したことが嫌気された。港湾株の招商局国際(00144/HK)や中遠太平洋(01199/HK)も続落。また、中国海外発展(00688/HK)が2.14%安。2月の住宅販売が低調だったことや、不動産税(固定資産税に相当)の早期導入観測が警戒された。

その他の個別銘柄では、比亜迪(01211/HK)が1.38%値上がり。中国の天津市が新エネルギー車の普及促進に向け、新エネ車のナンバープレート取得費用を無料にするとの報道が材料視された。一方、吉利汽車(00175/HK)は3.31%安。2月の月次統計で、新車販売が大幅に減少したことが弱気材料となった。



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