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12日の中国本土市場概況:小幅安、主要経済指標の発表を控え様子見ムードにも

注目トピックス 外国株

12日の中国本土市場はまちまち。上海総合指数は前日比3.47ポイント安(-0.17%)の1997.69、深セン成分指数は同4.45ポイント高(+0.06%)の7217.02で取引を終えた。上海市場は後場に下値を模索する展開を示したが、その後は買い戻された。

石油・ガスなど大型銘柄の急落が指数の足かせとなり、上海総合指数は後半に一時1980の節目を割り込んだ。NY原油先物の大幅続落が嫌気された。また、マレーシア航空MH370便の行方不明事件に進展がないことも引き続き航空セクターの圧迫材料。そのほか、明日13日に2月の鉱工業生産など主要な経済指標の発表を控え、様子見ムードが強い。

一方、不動産セクターの買い継続が指数をサポート。大手デベロッパー万科Aの郁亮最高経営責任者(CEO)が流通市場から同社の株式を大量に取得したことが引き続き支援材料となったほか、低価格住宅などの整備加速観測が好感された。また、第1陣となる民営銀行のリストが公表されたことも関連銘柄の物色手掛かり。さらに、成長率が7.5%以下に鈍化するなら中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率を引き下げるとの報道も好感された。

なお、最近のA株の下落について、マレーシア航空MH370便の行方不明事件で航空や保険、旅行セクターに売り圧力が高まったほか、中国政府による景気対策の発動が先送りされるとの懸念が高まっていることが主因だと分析されている。一方、中国経済が安定しながら上向いていると指摘され、A株に対する過剰な悲観は不要だとの見方は出ている。



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