13日の中国本土市場概況:上海は2000の大台回復、優先株制度の導入観測で銀行などに買い
[14/03/13]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
13日の中国本土市場は上昇。上海総合指数は前日比21.42ポイント高(+1.07%)の2019.11、深セン成分指数は同102.27ポイント高(+1.42%)の7319.29で取引を終えた。朝方は利益確定売りに押される場面もあったが、その後は上げ幅を急速に拡大させた。上海総合指数はこの日、2000の大台を回復して引けた。
銀行や電力セクターなどに買いが集中したことが指数の上昇に寄与。銀行などの優先株発行制度が今週中にも発表されるとの観測が好感された。また、中国A株がMSCIエマージング・マーケット・インデックスへの組み入れ観測や、証券当局が中国版401K(確定拠出年金型の企業年金)の導入を急ぐ方針を示したことがA株式市場への資金流入期待を強めた。
そのほか、李克強首相が全国人民代表大会(全人代)の閉幕(13日午前)後に行った記者会見の席上で、中国の経済成長を合理的なレンジ内に維持させる自信があると発言したことが景気の急減速懸念を後退させた。
一方、後場に発表された1-2月の鉱工業生産などが市場予想を下回ったことを受けて、両市場ともに上げ幅をやや縮小させた。また、住宅価格の急落懸念から不動産セクターの一角も逆行安。6月の「不動産統一登記制度」の発表を前に保有する不動産を処分する投資家が増えると予測されている。
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