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19日の香港市場概況:小反落、FOMC待ちでこう着感を強める

注目トピックス 外国株

19日の香港市場では主要指数のハンセン指数が小反落となり、前日比14.81ポイント安(-0.07%)の21568.69で取引を終えた。一方、H株指数(本土企業株で構成)は同18.42ポイント高(+0.20%)の9360.70、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同12.31ポイント高(+0.31%)の4005.29だった。

ハンセン指数はもみ合いでのスタートとなり、後場には一段とこう着感を強めた。18日のプーチン大統領の演説を受け、ロシアによるウクライナへの介入拡大懸念は後退。ただ、引き続き米欧の出方を見極めたいとの思惑が強かった。また、不動産デベロッパーのデフォルト報道を受けた中国本土市場の下落も足かせに。明日未明の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に手控えムードも強まった。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国建設銀行(00939/HK)が0.40%続落。前日に続き、浙江省でのデベロッパー破綻報道が嫌気された。中国人民銀行(中央銀行)が救済に動くとの観測も流れたが、人民銀はこれを否定している。このほか、銀河娯楽(00027/HK)が後場に値を崩し、2.83%安で終了。昼休み時間に発表した決算が市場予想を下回ったことが嫌気された。

半面、和記黄埔(00013/HK)が2.06%値を上げた。傘下ドラッグストアチェーンのワトソンズ(屈臣氏)について、早ければ明日20日にも香港で新規株式公開(IPO)を申請する見込みと伝わっている。このほか、出遅れ感のあった中国旺旺(00151/HK)や華潤創業(00291/HK)など、本土系の消費関連株も堅調だった。

その他の個別銘柄では、業績改善銘柄に買いが向かった。吉利汽車(00175/HK)が後場急速に上げ幅を広げ、15.30%高で引けた。昼休み時間に発表した決算で、純利益が市場予想を上振れたことや粗利益率の改善が好感された。半面、鞍鋼(00347/HK)が1.49%下落。中国の鉄鋼業界団体では、今年1-3月期の業況が「今世紀最悪」となる可能性に言及している。



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