26日の香港市場概況:反発で2週間ぶり高値、業績期待から本土系銀行株が上昇
[14/03/26]
提供元:株式会社フィスコ
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26日の香港市場では主要指数のハンセン指数が反発となり、前日比155.43ポイント高(+0.72%)の21887.75で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同158.77ポイント高(+1.64%)の9849.63、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同11.35ポイント高(+0.28%)の4016.80だった。
ハンセン指数は終日プラス圏で推移し、終値で今月12日以来、2週間ぶりの高値を付けた。3月の米消費者信頼感指数が市場予想を上振れたことや、これを受けた25日の米株高が支援材料。また、中国農業銀行(01288/HK)の決算が予想より堅調だったことで本土系銀行株に買いが向かった。ただ、中国経済の先行き不透明感がくすぶる中で、一段と買い進む動きは見られず。指数は一時22000台に乗せるも、この水準では上値の重さが目立った。
ハンセン指数の構成銘柄では、中国蒙牛乳業(02319/HK)が8.58%高と大きく上昇。寄り付き前に発表した決算が市場予想を上回ったことが好感された。このほか、本土系銀行セクターが高い。本日決算を控えた中国銀行(03988/HK)が2.48%値上がりしたほか、交通銀行(03328/HK)や中国建設銀行(00939/HK)が2-3%台の上昇率となった。
一方、テンセント(00700/HK)は前日終値をはさんでもみ合い、0.81%安で引けた。中国でインターネット金融に対し、政府や銀行からの締め付けが強まっていることが懸念材料。最新報道では、中国工商銀行(01398/HK)がアリババ・グループの一部決済サービスについて、浙江省の支店以外での取り扱いを停止したと伝わっている。
その他の個別銘柄では、瑞声科技(02018/HK)が12.46%急伸。堅調な決算に加え、主要顧客である米アップル関連のニュースも買い手掛かりに。米経済誌によると、iPhoneの販売台数が初代から累計で5億台を突破した。一方、赤字転落となった雲遊(フォーゲーム:00484/HK)は8.55%値を落とした。
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