22日の中国本土市場概況:小反落、HSBC製造業PMIは支援材料も利食い売りに押される
[14/05/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
22日の中国本土市場は小反落。上海総合指数は前日比3.67ポイント安(-0.18%)の2021.29、深セン成分指数は同20.97ポイント安(-0.29%)の7183.68で取引を終えた。
上海総合指数はプラス圏で推移する場面が目立った。この日発表された5月の中国HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想を上回ったことが支援材料。景気対策への期待感も引き続き相場を支える要因となった。ただ、足元で上昇していた石炭株や非鉄金属株などには利食い売りが広がり、指数は後場に上げ幅を縮小。大引けにかけてマイナス圏に沈む展開となった。
5月のHSBC製造業PMIは速報値で49.7と、5カ月ぶりの高水準を記録。好不況の節目となる50を引き続き割り込んだが、市場予想の48.3を上回ったことで、市場ではポジティブな数字と受け止められた。もっとも、不動産市況の悪化など不安材料は残されており、その動向が景気の下振れリスクになると警戒されている。
セクター別では、水処理プラント関連などが高い。国務院(内閣に相当)が21日の常務会議で、2017年までに175件の水利インフラプロジェクトを推進する方針を決めたことが支援材料となった。また、長春燃気(600333/CH)がストップ高を付けるなど、都市ガス関連が大幅高。中国とロシアのガス供給契約の締結が買い材料視された。
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