29日の香港市場概況:反落、立ち上がりは堅調も本土株下落で地合い悪化
[14/05/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
29日の香港市場では主要指数のハンセン指数が反落となり、前日比69.89ポイント安(-0.30%)の23010.14で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同12.81ポイント安(-0.13%)の10185.21、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同43.86ポイント安(-1.02%)の4272.75だった。
中国で預金準備率の引き下げなど金融緩和観測が浮上する中、ハンセン指数は堅調な立ち上がりに。ただ、後場に入ると値を消し、マイナス圏に沈んだ。この日の中国本土株が午後に値を崩したことで投資家心理が悪化した。一段と買い上がる材料にも乏しい中で、上値の重さも嫌気されたようだ。ハンセン指数は大引けにかけて下げ幅を広げ、一時は節目の23000を割り込む場面も見られた。
ハンセン指数の構成銘柄では、テンセント(00700/HK)が3.09%安と大きく値を落とした。株式分割に伴う並行売買が続いているが、本日従来コードの「00700」で取引を再開。取引単位の引き下げが発効し、最低売買価格が大幅に低下したものの、積極的な物色の動きは見られなかった。
半面、決算発表後に売り込まれていた百麗国際(01880/HK)が1.15%反発した。また、中国人寿保険(02628/HK)が0.95%上昇。株価の出遅れ感に加えて、JPモルガン・チェースがファンダメンタルズの改善に言及したことが支援材料となった。長江実業(00001/HK)や恒隆地産(00101/HK)など香港系不動産株も堅調だった。
ハンセン銘柄以外では、キングソフト(03888/HK)が11.56%安と急落。前日大引け後に発表した2014年1-3月期決算は前年同期比で26%増益となったものの、研究開発費や販売費の増大で利益率は低下。オンラインゲーム収入の鈍化も確認されており、これらを警戒した売りが優勢となった。
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