米国株式相場 上昇、主要企業の買収発表を好感、S&P500過去最高値更新
[14/05/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
米国株式相場は上昇。ダウ平均は65.56ドル高の16698.74、ナスダックは22.87ポイント高の4247.95で取引を終了した。朝方は小幅上昇して始まり、1-3月期GDP改定値が1%減と予想を下振れしたことで売られる場面もあった。しかしながら、週間新規失業保険申請件数が予想より少なかったほか、主要企業の買収発表が相次いでいることが好感され、上昇する展開となった。大型株で構成されるS&P500指数は再び過去最高値を更新した。セクター別では、素材やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で電気通信サービスや耐久消費財・アパレルが下落した。
食品のヒルシャー・ブランズ(HSH)は、先日同業のピルグリムズ・プライド(PPC)から55億ドルでの買収提案を受けたが、新たに食肉加工大手のタイソン・フーズ(TSN)が61億ドルでの買収を提示したことで上昇。アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は決算で赤字が予想より縮小していたことが好感され上昇。携帯端末メーカーのアップル(AAPL)はヘッドホンや音楽ストリーミングサービスのビーツ・エレクトロニクスの買収を発表したほか、幹部が年後半の製品ラインナップに強気の見通しを示したことで堅調推移となった。一方でアパレルのマイケル・コース(KORS)は、今期以降の利益率悪化への警戒感から軟調推移となった。
1-3月期GDPは予想以上の減少となったものの悪天候が主因であり、今期(4-6月期)は反動で4%近い成長になるとの見方もある。
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