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5日の香港市場概況:続落、欧米イベント待ちで下値は限定的

注目トピックス 外国株

5日の香港市場では主要指数のハンセン指数が続落となり、前日比42.05ポイント安(-0.18%)の23109.66で取引を終えた。一方、H株指数(本土企業株で構成)は同46.76ポイント高(+0.45%)の10364.58と反発、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同9.70ポイント安(-0.23%)の4273.16と続落した。

ハンセン指数は総じて軟調に推移。週明けに年初来高値水準まで上昇した後とあり、手掛かり材料に乏しい中で利益確定売りが先行した。ただ、指数の下値は限定的で、朝方にはプラス圏に切り返す場面も。中国での緩和的な金融政策への期待感に加えて、香港系不動産株の上昇が下値を支えた。また、今晩の欧州中央銀行(ECB)理事会や翌6日の米雇用統計を控えて様子見気分も強く、指数はもみ合いを続けた。

ハンセン指数の構成銘柄では、HSBC(00005/HK)やAIAグループ(01299/HK)といった大型株が売られ、指数の重しとなった。また、中国建設銀行(00939/HK)が0.17%下げるなど、本土系銀行株も総じて軟調だった。5月末の新規融資の増加が報じられたが、市場の反応は限定的だった。

半面、香港系不動産セクターの一角が大幅に上昇し、値上がり率上位に並んだ。信和置業(00083/HK)が4.50%高、恒基兆業地産(00012/HK)が3.59%高で取引を終えた。JPモルガン・チェースが最新リポートで、投資判断を「オーバーウエート」に引き上げたことが買い手掛かりとなった。

ハンセン銘柄以外では、華彩控股(01371/HK)が1.23%反落。前日にはテンセント(00700/HK)の出資観測で急伸したが、利益確定売りが進んだ。半面、恒大地産(03333/HK)が2.78%値上がり。傘下サッカークラブに中国アリババ・グループが出資することを明らかにした。将来的にはクラブの株式公開も検討しているという。



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