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10日の中国本土市場概況:上海総合は大幅続伸、金融緩和や資金流入期待が先行

注目トピックス 外国株

10日の中国本土市場は大幅上昇。上海総合指数は前日比22.03ポイント高(+1.08%)の2052.53と続伸、深セン成分指数は同114.42ポイント高(+1.58%)の7341.66と3営業日ぶりに反発した。

朝方の上海総合指数は売りに押される場面もあったが、後場には上げ幅を拡大。終値で先月12日以来、約1カ月ぶりの高値で引けた。中国人民銀行(中央銀行)が9日夜、一部銀行の預金準備率引き下げを発表したことが支援材料。人民銀の緩和的な金融政策スタンスを示すものと受け止められた。

このほか、A株市場への資金流入期待も相場を押し上げた。日本時間11日には、米モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)がベンチマーク指数へのA株組み入れについて、検討結果を公表する予定。市場では、組み入れ決定の公算が大きいとみられている。

一方、証券当局は9日の取引終了後、10社の新規株式公開(IPO)を認可したと発表。年初から一時停止されていたIPOがいよいよ再開の運びとなる。これを受けて朝方は、需給面での影響を警戒する向きが先行したが、IPO再開が確定したことで、徐々にアク抜けが強まったとの声も聞かれた。

セクター別では、銀行株が堅調だったほか、ファースト・トラクター(601038/CH)など農業関連の一角が大きく上昇。預金準備率の引き下げが買い手掛かりとなった。人民銀の発表によると、「三農(農業・農村・農民)」や小企業向けの融資で一定の基準を満たした一部銀行に対し、16日付で預金準備率が0.5%引き下げられる。



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