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11日の香港市場概況:反落、利益確定売り優勢も下げ幅縮小

注目トピックス 外国株

11日の香港市場では主要指数のハンセン指数が反落となり、前日比58.45ポイント安(-0.25%)の23257.29で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同10.40ポイント安(-0.10%)の10508.40、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同25.29ポイント安(-0.58%)の4302.07だった。

ハンセン指数は終日マイナス圏で推移。前日に年初来高値圏まで上昇した後とあり、利益確定売りが優勢となった。前日の米国市場が小幅高にとどまるなど、一段と買い進むだけの材料に乏しいことも、こうした動きを後押しした。ただ、売り一巡後にはじりじりと下げ幅を縮小する展開に。中国の政策期待が根強いことに加えて、この日の中国本土株が下げ渋ったことから一部では買い戻しが入った。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国移動(00941/HK)が2.08%値を落とした。タイの同業に出資する計画について、外資系証券では業績の下振れ要因となる可能性を指摘している。このほか、信和置業(00083/HK)や恒基兆業地産(00012/HK)など香港系不動産セクターの一角が売られた。

半面、足元で大きく下げていたカジノ株が買い戻された。銀河娯楽(00027/HK)が3.04%高、サンズ・チャイナ(01928/HK)が3.57%高で引けた。クレディ・スイス(CS)では、同セクターについて、足元の株価調整は行き過ぎとの見方を示している。また、テンセント(00700/HK)が2.56%上昇し、指数のサポートとなった。

ハンセン銘柄以外では、テンセントによる出資観測が浮上した星美文化(02366/HK)が56.72%高と急騰した後に、株式取引を一時停止した。一方、さえない決算を発表したロクシタン(00973/HK)は2.81%下落した。同社が前日大引け後に発表した2014年3月期の通期決算は、香港上場以来で初の減益決算となった。



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