12日の中国本土市場概況:上海総合は4日ぶり反落、経済指標の発表を控えて慎重ムード
[14/06/12]
提供元:株式会社フィスコ
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12日の中国本土市場は下落。上海総合指数は前日比3.23ポイント安(-0.16%)の2051.71と4営業日ぶり反落、深セン成分指数は同40.87ポイント安(-0.56%)の7299.81と続落した。
上海総合指数は総じて軟調な値動きに。景気の先行き不透明感が売り手掛かりとなった。世界銀行が10日に世界の成長見通しを下方修正したことがあらためて意識されたほか、翌13日に国内経済指標が発表されることから慎重ムードが強まった。ただ、中国人民銀行(中央銀行)が貿易支援策を発表したことなどを受けて、一部では景気対策への期待感も持続。下値では買い戻しが入り、プラス圏に浮上する場面も見られた。
中国人民銀行(中央銀行)は11日夜、貿易の安定成長を支援するため、企業の資金調達ルートの拡大、個人貿易における人民元建て決済の承認など、11項目の措置を実施する方針を明らかにした。また、国務院(内閣に相当)は11日の常務会議で、「長江経済ベルト」の輸送網を整備する方針を確認した。
セクター別では、営口湾(600317/CH)がストップ高水準まで買われるなど、港湾関連や海運株が高い。人民銀の貿易支援策や国務院による「長江経済ベルト」の輸送網整備方針が買い手掛かりとなった。一方、大都市を中心に住宅販売の低迷が報じられる中、不動産が総じて弱い値動きを見せた。
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