30日の香港市場概況:3日ぶり反落、休場前や中国PMI待ちで様子見ムード
[14/06/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
30日の香港市場では主要指数のハンセン指数が3営業日ぶり反落となり、前営業日比30.80ポイント安(-0.13%)の23190.72で取引を終えた。一方、H株指数(本土企業株で構成)は同27.52ポイント高(+0.27%)の10335.03、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同28.96ポイント高(+0.67%)の4369.01だった。
ハンセン指数は堅調なスタートとなったものの、後場にはマイナス圏に転落。新規の手掛かり材料に乏しい中、利益確定売りや上値の重さを嫌気した売りが広がった。ただ、この日の本土株高は一定の下支えとなり、下値では下げ渋った。また、翌7月1日に香港特別行政区設立記念日で休場となるほか、中国の6月製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されるとあり、様子見気分も強まった。
ハンセン指数の構成銘柄では、中国移動(00941/HK)が0.53%安。同業の中国聯通(00762/HK)と中国電信(00728/HK)がFDD-LTE規格の第4世代(4G)携帯電話ライセンスを取得したとの報道を受け、競争激化が警戒された。中国聯通は0.84%高、中国電信は1.61%高で引けた。
一方、出遅れ感のあった銘柄に物色が向かった。カジノセクターの銀河娯楽(00027/HK)が3.59%高、サンズ・チャイナ(01928/HK)が1.56%高となったほか、本土系不動産の中国海外発展(00688/HK)、華潤置地(01109/HK)も上昇した。
その他の銘柄では、減益決算を発表した波司登国際(03998/HK)が7.94%下落。また、比亜迪(01211/HK)が3.57%値下がりした。大量の同社A株が本日、ロックアップ(売却制限)解除を向かえることから需給悪化が懸念された。
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