14日の香港市場概況:反発も上値は重い、米中イベントを控えて様子見ムードに
[14/07/14]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
14日の香港市場では主要指数のハンセン指数が反発となり、前営業日比113.22ポイント高(+0.49%)の23346.67で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同78.16ポイント高(+0.75%)の10457.77、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同30.13ポイント高(+0.68%)の4472.78だった。
ハンセン指数は終日堅調に推移。前週末の米国株高やこの日の本土株高が支援材料。また、足元で香港ドル相場の高止まりが続いていることや、サッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会の終了に伴い、市場への資金流入観測が強まった。ただ、今週はイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言や中国の4-6月期の国内総生産(GDP)を控えており、その内容を見極めたいとの思惑から上値の重い推移が続いた。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系通信セクターが高い。中国聯通(00762/HK)が4.72%高、中国移動(00941/HK)が2.55%高となり、指数の上昇を主導した。両社と中国電信(00728/HK)の3社は11日の取引終了後、共同で基地局の建設・保守を手掛ける新会社を設立することを発表。インフラの共有化により、投資効率の向上やコスト圧縮が期待されている。
半面、カジノセクターが安く、銀河娯楽(00027/HK)が1.12%安、サンズ・チャイナ(01928/HK)が0.87%安で引けた。シティグループでは、今年のマカオのVIP向けカジノ収入が前年比で1%減少すると予測。従来予想の同2.5%増から下方修正した。このほか、長江実業(00001/HK)や新鴻基地産(00016/HK)など香港系不動産株の一角が売られた。
ハンセン銘柄以外では、比亜迪(BYD:01211/HK)が3.81%上昇。中国政府が公用車への新エネルギー車導入を拡大させる方針を示したことが買い手掛かりに。政府は先ごろ、新エネ車の購入税免除(2017年末まで)を発表したばかりだ。このほか、UBSによる投資判断引き上げを手掛かりに、瑞声科技(02018/HK)が1.68%値を上げた。
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