概況からBRICsを知ろう〜中国本土市場は反落、金融株を中心に利益確定売り
[14/08/06]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 56202.10 -0.73%
5日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比414.23ポイント安(-0.73%)の56202.10で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは17、値下がり52、変わらず1と売りが優勢。石油・ガスを除くすべてのセクターが下落し、中でも通信や公益に売りが集中した。
前半は底堅い展開を示したが、中盤から利益確定売りに押された。通信セクターの急落が指数の足かせに。第4世代移動通信システム(4G)無線通信の入札が一時停止されたことが嫌気された。連邦会計検査院(TCU)による審査が必要になることが背景にある。4G無線通信を落札できれば、業界大手オイ(OIBR4)などの財務体質が大幅に改善されると期待されていた。
【ロシア】MICEX指数 1357.89 -21.09
5日のロシア市場は反落。主要指標のMICEX指数は前日比1.53%安(-21.09)の1357.89で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは6、値下がり42と売りが優勢。MICEX指数はこの日、終値ベースで5月6日の安値を更新した。
横ばいで寄り付いた後は売りに押され、その後もじりじりと下げ幅を拡大させた。ウクライナ混乱の長期化観測が嫌気された。ウクライナ政府は5日、東部の国境地帯におけるロシア軍の拡大懸念を示した。市場関係者は、ウクライナ問題が想像以上に長引くとの見方を示した。
【インド】SENSEX指数 25908.01 +0.72%
5日のインドSENSEX指数は続伸。ポルトガル銀行(中央銀行)が同国のエスピリト・サント銀行(BES)を救済することを決定したことが、銀行システムの不安拡大懸念を後退させた。国内では、政府がIT・情報分野の強化に本腰を入れる方針を示したことが同セクターの支援材料。政府は国内産業を育成するため、2020年までにIT・情報分野の貿易赤字を解消させる計画を示したほか、中国の発展方式を見習う方針も示した。
【中国本土】上海総合指数 2219.95 -0.15%
5日の上海総合指数は反落。上海総合指数は小高くスタートしたものの、ほどなく売り優勢に。指数は前日に約8カ月ぶりの高値水準で引けており、金融株を中心に利益確定売りが広がった。また、朝方発表された7月のHSBCサービス業購買担当者景気指数(PMI)が50.0に低下し、統計開始以来の低水準となったことも売り手掛かりとなった。ただ、香港との株式相互取引の開始をにらんだ資金流入期待は根強く、下値も限定的だった。
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