概況からBRICsを知ろう〜ブラジル市場は大幅続落、野党候補者の事故死を受け政権交代への期待が萎縮
[14/08/14]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 55581.19 -1.53%
13日のブラジル市場は大幅続落。主要指標のボベスパ指数は前日比861.15ポイント安(-1.53%)の55581.19で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは18、値下がり51、変わらず1と売りが優勢。消費者サービスを除くすべてのセクターが下落し、中でも石油・ガスや素材に売りが集中した。
中盤にいったんプラス圏を回復したが、その後は再び売りに押された。野党候補者であるブラジル社会党(PSB)エドゥアルド・カンポス氏の事故死を受け、政権交代への期待が萎縮した。10月の大統領選挙に向けた最近調査では、ルセフ大統領の支持率が38%、野党ブラジル社会民主党(PSDB)アエシオ・ネヴィス氏が22%、カンポス氏が9%と3位になった。大統領選での勝利は予想されなかったものの、カンポス氏の死亡でルセフ政権側にとって有利だと指摘された。
【ロシア】MICEX指数 1398.85 +1.79%
13日のロシア市場は小幅に4営業日続伸。主要指標のMICEX指数は前日比24.66ポイント高(+1.79%)の1398.85で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは44、値下がり5、変わらず1と買いが優勢となった。
おおむねプラス圏で推移し、引けにかけて上げ幅をじりじりと拡大させた。ロシア株の値ごろ感が改めて意識されたほか、ウクライナとの緊張関係が緩和されるとの期待が支援材料。プーチン大統領は今週14日にウクライナ・クリミヤ半島を訪問する予定で、そこで重要な発表を行う計画だ。
【インド】SENSEX指数 25918.95 +0.15%
13日のインドSENSEX指数は3営業日続伸。モディ首相が15日の独立記念日に景気対策を発表するとの観測が指数をサポート。また、成長ペースの加速観測も好感された。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは最新リポートで、政権交代に伴う構造改革の実施を受け、2014年のインドの成長率が5.0%になると予測。2015年にはそれ以上に加速するとの見方を示した。なお、インド政府は2014年度の成長率が5.4-5.9%まで加速すると予測していた。
【中国本土】上海総合指数 2222.88 +0.06%
13日の上海総合指数は小反発。前場中盤に値を崩す展開に。中国人民銀行(中央銀行)が発表した7月の金融統計で、人民元建て新規融資が市場予想を大きく下回ったことが嫌気された。ただ、後場には下げ幅を縮小し、大引け間際にプラス圏を回復。人民銀は銀行貸し出しが安定成長を維持すると強調、市場でも一時的な伸び鈍化との見方が広がった。後場に発表された鉱工業生産などが市場予想をやや下回ったことも、政府による景気下支え策の継続を意識させた。
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