8日の香港市場概況:ハンセン指数は小幅安、手掛かり材料難でもみ合う展開に
[14/09/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
8日の香港市場はもみ合い。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比49.70ポイント安(-0.20%)の25190.45ポイントと3日続落する半面、本土企業株で構成されるH株指数は40.33ポイント高(+0.35%)の11408.67ポイントと反発した。売買代金は564億4300万香港ドルにとどまっている(5日は839億6200万香港ドル)。
手掛かり材料難でもみ合う展開。今週は8月の本土経済指標が集中して発表されるため(8日は貿易統計、11日は物価統計、13日は小売売上高や鉱工業生産など)、結果を見極めたいとするスタンスが強まっている。なお、取引時間中に公表された貿易統計はまちまちな内容。前年同月比の貿易動向は、輸出が9.4%増(予想は9.2%増)、輸入は2.4%減(予想は2.7%増)だった。市場の一部からは、「輸入のマイナス成長は、内需の弱さを表す」と指摘されている。また、本日の本土市場が中秋節で休場となったことも、様子見ムードを誘う一因となった。
ハンセン指数の構成銘柄では、インターネット・ポータルサイト最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.7%安と下げが目立った。中国Eコマース最大手である阿里巴巴集団(アリババ・グループ)の米上場が近づくなか、「機関投資家がポートフォリオからテンセント株を外す可能性がある」と一部アナリストが指摘したことなどを嫌気している。同社株は指数寄与度が大きいため、1銘柄だけで指数を37.8ポイント押し下げた。
本土系不動産セクターの一角もさえない。恒大地産集団(3333/HK)が1.8%、碧桂園HD(2007/HK)が1.2%、広州富力地産(2777/HK)が1.0%ずつ値下がりした。 一方、H株保険セクターは高い。中国人民保険集団(1339/HK)が3.2%、新華人寿保険(1336/HK)が2.5%、中国人寿保険(2628/HK)が1.7%ずつ上昇した。本土マーケットの先高感が浮上するなか、運用益の拡大が期待されている。
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