10日の香港市場概況:香港市場は弱含み 中国景気の先行きに対する不安感も
[14/09/10]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
休場明け10日の香港市場は下落。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比485.09ポイント安(-1.93%)の24705.36ポイントと4日続落し、本土企業株で構成されるH株指数が290.78ポイント安(-2.55%)の11117.89ポイントと反落した。ハンセン指数は約1カ月ぶりの安値水準に低迷している。売買代金は797億1800万香港ドルに増えた(8日は564億4300万香港ドル)。
中国景気の先行きが不安視されている。11日に発表される8月の物価統計に関し、「生産者物価指数のマイナス幅が拡大する」との予測が流れた。市場コンセンサスは前月比1.1%減(7月は同0.9%減)だが、ブローカーの一部は1.3〜1.4%のマイナスを予想している。製品出荷価格の下落基調が続くなか、企業収益の悪化が懸念された。また、李克強・首相が9日、天津市で開催された経済フォーラムで、8月末のマネーサプライM2の伸びが前年同期比12.8%にとどまったと発言したことも投資家のセンチメントを冷え込ませている(前月は13.5%)。
ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50銘柄中48銘柄が下落)。個別では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が4.8%安、香港不動産デベロッパーの信和置業(83/HK)が3.9%安、石油グループ大手の中国石油天然気(857/HK)が3.5%安と下げが目立った。中国石油天然気については、昨夜の原油市況安が嫌気されている。
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