3日の香港市場概況:上昇、政策期待が下支え
[14/10/03]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
3日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比131.58ポイント高(+0.57%)の23064.56ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が38.13ポイント高(+0.37%)の10348.53ポイントと揃って5日ぶりに反発した。売買代金は962億香港ドルに増加している(9月30日は847億2500万香港ドル)。
政策期待が支え。上海・香港両株式市場の「相互乗り入れ」(両市場の相互取引開放)が予定通り今月からスタートするとの見込みで、資金流入の期待が強まった。民主派デモの長期化懸念などで朝方は売りが先行したものの、中盤からプラスに転じる。ハンセン指数はザラ場で約4カ月半ぶりの安値まで下落したため、値ごろ感も着目された。
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産株が急伸。中国海外発展(688/HK)が6.1%高、華潤置地(1109/HK)が5.0%高と買い進まれた。中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行業監督管理委員会(銀監会)が9月30日、住宅融資をめぐる規制政策に調整を加えると発表したことが支援材料になっている。このほか、携帯通信キャリア最大手の中国移動(941/HK)も3.5%高と上げが目立った。同社の4Gユーザー数が急ピッチに増加していると伝えらえたことが手掛かりになった。
H株金融セクターも軒並み高。損害保険で中国最大手の中国人民財産保険(2328/HK)が4.2%、不良資産管理大手の中国信達資産管理(1359/HK)が1.8%、中国証券最大手の中信証券(6030/HK)が1.6%、資産総額で国内6位の招商銀行(3968/HK)が1.4%ずつ値を上げた。
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