概況からBRICsを知ろう〜インド市場は小反落、米株安など外部環境の悪化が指数の足かせに
[14/10/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 58015.46 +0.10%
14日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比58.93ポイント高(+0.10%)の58015.46で取引を終えた。安値57258.12まで下落した後、高値58856.25まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは34、値下がりは32、変わらず4であった。
13日の取引終了後に公表されたVox Populiによるブラジル大統領選・決選投票に関する支持率調査では、ルセフ大統領が45%、ネベス候補が44%となった(許容誤差2.2%)。互角の情勢が示されたことで売りが先行したが、根強い政権交代期待からその後買いが盛り返す展開になったとみられる。
【ロシア】MICEX指数 1394.16 +0.74%
14日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比10.23ポイント高(+0.74%)の1394.16で取引を終了した。1383.66から一時1408.53まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは28、値下がりは22であった。
17日に予定されるロシア・ウクライナ首脳会談を控え、欧州連合(EU)が10月末に行う追加制裁の点検での見直し期待が根強く、引き続き相場の下支えとなった。また、ネット検索大手のヤンデックス(YNDX)が、来月MSCIのロシア指数に加えられるとの観測で、大きく上昇したことがけん引となったとの見方も。
【インド】26349.33 -0.13%
14日のインドSENSEX指数は小反落。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比0.13%(34.74ポイント)安の26349.33、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.26%(20.25ポイント)安の7864.00で取引を終えた。
後半にプラス圏を回復する場面があったが、終盤に再び売りに押された。前日の米株安など外部環境の悪化が指数の足かせに。また、鉄鋼や原油価格の下落も資源関連の売り手がかりとなった。国内では、外国人投資家(FII)の売り継続が警戒材料。FIIは13日までに7営業日連続で売り越した。
【中国本土】上海総合指数 2359.47 -0.28%
14日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比6.53ポイント(0.28%)安の2359.47ポイントと3日続落した。もみ合いのなかで下げる流れ。根強い政策期待などを支えにプラス圏で推移していたものの、中盤から売りが優勢になった。中国証券監督管理委員会(証監会)は今週中にも、15〜20社の新規株式公開(IPO)を認可する見通しと報じられたことで、需給悪化が警戒されている。上海と香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)について、開始時期を巡る不透明感が強まったことも嫌気された。具体的なスタート時期は週内にも発表される見込みと伝えられたことは一定のプラス要因になったが、11月に後ずれするとの観測が流れるなど思惑が交錯している。
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