8日の中国本土市場概況:上海総合指数は上昇、3年7カ月ぶりの高値圏に
[14/12/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
8日の中国本土市場は上昇。主要指標の上海総合指数は、前営業日比82.61ポイント高(+2.81%)の3020.26ポイントと5日続伸した。指数は3000ポイント台を回復し、11年4月21日以来、約3年7カ月ぶりの高水準に達している。上海A株指数は86.79ポイント高(+2.82%)の3164.31ポイント。外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.99ポイント高(+0.71%)の281.46ポイント、深センB株指数が11.00ポイント高(+1.09%)の1015.70ポイントで引けた。
朝安の後に買われる流れ。高値警戒感による売りが先行したものの、中盤からプラスに転じ、引けにかけて一段高となった。このところの商い急増を背景に、株価の先高感が強まっている。また、翌年の経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」の開催を9日からに控えていることも刺激材料となった。なお、取引時間中に公表された貿易統計が下振れたことに関しては、特に売り材料になっていない。むしろ、当局が中国経済の冷え込みを回避するため、景気テコ入れ策を打ち出すとの思惑が強まった。
金融株が相場をけん引。なかでも証券株が連日で買われ、この日もストップ高する銘柄が続出した。相場の活性化で、業績が改善するとの期待が強まっている。このほか、ゼネコン株や建材株、不動産株、運輸株、自動車株など幅広く物色された。
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