11日の中国本土市場概況:上海総合指数は下落、重要経済指標を控え買い控え
[14/12/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
11日の中国本土マーケットは下落。主要指標の上海総合指数は、前日比14.26ポイント安(-0.49%)の2925.74ポイントと反落した。上海A株指数は15.16ポイント安(-0.49%)の3064.69ポイント。一方、外貨建てB株相場は続伸。上海B株指数が3.87ポイント高(+1.37%)の286.74ポイント、深センB株指数が3.72ポイント高(+0.36%)の1023.35ポイントで引けた。
指標発表前に買い手控えの動き。明日(12日)は11月の小売売上高や鉱工業生産などが公表されるため、結果を見極めたいとするスタンスが強まった。需給悪化も警戒。中国証券監督管理委員会(証監会)は10日引け後、12社の新規株式公開(IPO)を認可したと発表した。証監会は約4カ月ぶりにIPOを再開した6月以降、毎月中旬に10社前後の上場認可を付与している。もっとも、下値は固い。指数は一時1.6%安と下げたものの、ここのところの出来高急増を背景に相場の先高観が根強いため、押し目買いが入る状況に。
金融株が下げを主導。中国工商銀行(601398/SH)が2.3%安、中国人寿保険(601628/SH)が5.6%安、海通証券(600837/SH)がストップ安で引けた。原油相場の下落基調が鮮明化するなか、石油関連株も売りに押される。このほか、自動車株、メディア関連株などもさえない。
半面、水処理関連の銘柄は軒並み急伸。国内で深刻化する水質汚染を防止するため、「水汚染防治行動計画(水十条)」が月内に発表されると伝えられたことが手がかりになった。そのほか、ゼネコン株や不動産株、港湾・海運株、空運株、鉄道関連株なども物色されている。
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