16日の中国本土市場概況:上海総合指数は大幅上昇、経済対策への期待感が持続
[14/12/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
16日の中国本土市場は大幅上昇。主要指標の上海総合指数は、前日比68.10ポイント高(+2.31%)の3021.52ポイントと3日続伸した。約1週間ぶりに節目の3000台を終値で回復。上海A株指数は71.58ポイント高(+2.31%)の3165.26ポイント。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.62ポイント高(+0.22%)の290.12ポイント、深センB株指数が0.23ポイント安(-0.02%)の1021.73ポイントで引けた。
指標悪化を織り込み上昇する流れに。取引時間中に12月のHSBC中国製造業PMI(速報値)が発表され、予想(49.8)を下回る49.5に低下したことを嫌気して指数は弱含んだものの、徐々に買いが優勢になった。直近で公表された経済統計の結果と合わせ、総じて弱い内容だったことが、逆に景気テコ入れ策の期待につながっている。また、JPモルガン・チェース、CLSA、ジェフリーズなどの外資大手ブローカー各社がこのところ、中国株マーケットに対する強気見通しを相次いで発表したことも追い風になっている。
そのなかで、金融株が相場をけん引。特に証券株の上げが目立つ。中信証券(600030/SH)や海通証券(600837/SH)、中国光大証券(601788/SH)などストップ高する銘柄が続出した。今月9日のマーケットが乱高下したことに絡み、各証券会社の信用取引業務について当局が調査に入ると伝えられていたが、一部の証券会社が「当局から問題点の指摘はなかった」とするコメントを発表したことが買い安心感につながっている。また市場では、信用取引業務の規制が緩和されるとの観測も流れた。このほか、不動産株や建材株、エネルギー関連株、水処理関連株なども買われている。
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