29日の中国本土市場概況:上海総合指数は小幅高、金融緩和策を意識した相場展開に
[14/12/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
29日の中国本土マーケットは上昇。主要指標の上海総合指数は、前営業日比10.41ポイント高(+0.33%)の3168.02ポイントと小幅ながら3日続伸し、約4年11カ月ぶりの高値水準を回復した。上海A株指数は11.08ポイント高(+0.33%)の3319.47ポイント。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が3.15ポイント安(-1.09%)の286.45ポイント、深センB株指数が4.91ポイント高(+0.49%)の1014.16ポイントで引けた。
中国の緩和的な金融政策が支え。中国人民銀行(中央銀行)が27日、商業銀行の預貸率規制を一段と緩和する方針を正式に通達したことが好感されている。海通証券の試算によると、算出基準の変更で銀行の与信枠は5兆5000億人民元(約106兆円)拡大する見通しだ。もっとも、上値は重い。指数は引け近く、マイナス圏に沈む場面がみられている。上海総合指数は先週末まで続伸し、2日間で6%超上昇するなど、過熱感が強まっていた。この日も、取引時間中としては10年1月以来の3200台を回復している。
業種別では、保険株の上昇が目立つ。中国人寿保険(601628/SH)がストップ高で引けた。このところの株高で、運用収益が改善すると期待されている。このほか、不動産株、ゼネコン関連株、石油株などもしっかり。
半面、これまで相場をけん引していた証券株は安い。招商証券(600999/SH)が1.1%、海通証券(600837/SH)が0.9%ずつ下落した。IT・ハイテク関連株や医薬関連株、自動車株、消費関連株なども売られた。
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