概況からBRICsを知ろう〜ブラジル市場は反発、内需関係に買いが集中
[14/12/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 50593.82 +0.90%
29日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比449.19ポイント高(+0.90%)の50593.82で取引を終えた。50008.01から一時50902.96まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは53、値下がりは17であった。
この日発表された12月のインフレ率の前月比伸びが鈍化したことが好感され、ロッシ・レジデンシアル(RSID3)や飲料大手アンベブSA(ABEV3)など内需関係に買いが集中。また、鉄鉱石大手ヴァーレ(VALE3)や鉄鋼大手ゲルダウ(GGBR4)などウエートの高い資源銘柄の上昇も指数をサポート。中国におけるインフラの整備加速観測が買い手がかりとなったもようだ。
【ロシア】MICEX指数 1432.94 +1.07%
29日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比15.14ポイント高(+1.07%)の1432.94で取引を終了した。1409.10から一時1489.62まで上昇したが、その後、上昇幅を徐々に縮小する展開となった。
この日発表されたロシアの11月GDPが前年比-0.5%となり、2009年10月以来の大幅なマイナス成長となったこと、または、輸出企業の外貨売りが減少したことを背景に、通貨ルーブルが下落。ルーブル安により輸出企業が株高となり、MICEX指数の上昇につながったとの見方。
【インドSENSEX指数】27395.73 +0.57%
29日のインドSENSEX指数は続伸。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比0.57%(153.95ポイント)高の27395.73、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同45.60ポイント高(+0.56%)の8246.30で取引を終えた。買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、その後は狭いレンジでもみ合った。成長加速期待が支援材料。財務省は29日、15年度(16年3月まで1年間)の成長率が前年度から大幅に加速するとの見通しを示した。14年度の成長率について、5.5%まで加速すると予測した。
【中国本土】上海総合指数 3168.02 +0.33%
29日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比10.41ポイント高(+0.33%)の3168.02ポイントと小幅ながら3日続伸し、約4年11カ月ぶりの高値水準を回復した。中国の緩和的な金融政策が支え。中国人民銀行(中央銀行)が27日、商業銀行の預貸率規制を一段と緩和する方針を正式に通達したとが好感されている。海通証券の試算によると、算出基準の変更で銀行の与信枠は5兆5000億人民元(約106兆円)拡大する見通しだ。もっとも、上値は重い。指数は引け近く、マイナス圏に沈む場面がみられている。上海総合指数は先週末まで続伸し、2日間で6%超上昇するなど、過熱感が強っていた。この日も、取引時間中としては10年1月以来の3200台を回復している。
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