15日の香港市場概況:香港ハンセン指数は上昇、政策期待が株価を下支え
[15/04/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
15日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比57.33ポイント(0.21%)高の27618.82ポイント、本土企業株で構成されるH株指数は207.01ポイント(1.45%)高の14471.82ポイントと、揃って反発した。売買代金は2161億4600万香港ドル(14日は2375億9700万香港ドル)。
政策期待が支え。取引時間中に公表された中国の各種経済統計が総じて弱い内容だったため、当局が景気テコ入れに動くとの見方が浮上した。注目の1〜3月期GDP成長率は事前予想と同じ7.0%で着地したものの、昨年からは減速。3月の小売売上高や、鉱工業生産などは軒並み下振れた。指数は直近の上昇ペースが急だったため、利食い売りに押される場面がみられたものの、引けにかけて買いの勢いが改めて強まっている。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土銀行株の上げが目立つ。中国工商銀行(1398/HK)が4.9%高、中国建設銀行(939/HK)が4.4%高、交通銀行(3328/HK)が4.3%高で引けた。3月の金融統計が昨日の引け後に発表され、新規融資が1兆1800億人民元に拡大した(市場予想の1兆400億人民元を上回った)ことが好感されている。さらに、預金準備率の引き下げを含む追加金融緩和の観測浮上も追い風。
石油大手3社株もしっかり。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.9%、中国石油化工(386/HK)が2.1%、石油グループ大手の中国石油天然気(857/HK)が1.7%ずつ上昇した。昨夜の原油相先物が4日続伸し、相場の底打ち期待が強まったことを材料視している。
【亜州IR】
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