25日の香港市場概況:ハンセン指数は下落、海外動向の不透明感が上値を抑制
[15/06/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
25日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比259.22ポイント(0.95%)安の27145.75ポイントと5日ぶり、本土企業株で構成されるH株指数が216.90ポイント(1.59%)安の13467.90ポイントと4日ぶりにそれぞれ反落した。売買代金は1185億3900万香港ドル(24日は1170億4400万香港ドル)。
海外動向の不透明感が重し。ギリシャ支援協議をめぐって楽観論がやや後退するなか、24日の米市場が売られたことを嫌気した。ハンセン指数は昨日までの続伸で、約3週ぶりの高値圏を回復していたため、利食い売り圧力も意識された。中国本土で銀行預貸率規制(現行の貸出残高上限は預金残高の75%)の撤廃方針が決定されたことを材料に、下げ幅を縮小させる場面がみられたものの、本土株の急落を不安視し、香港の各指数も引けにかけて下げ幅を広げている。
ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン世界最大手の聯想集団(992/HK)が3.4%安、中国食品大手の中国旺旺HD(151/HK)が2.5%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が2.1%安と下げが目立った。香港系の不動産株も軟調に推移した。
H株自動車セクターも安い。広州汽車集団(2238/HK)が3.2%、東風汽車集団(489/HK)が2.9%、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.8%ずつ値を下げた。
空運株はしっかり。中国南方航空(1055/HK)が3.5%高、中国国際航空(753/HK)が1.6%高と上昇した。南方航空株は上場来の高値を連日で切り上げている。中国民用航空局の李家祥局長が「2015年の空港整備投資は5000億人民元(約10兆円)に上る」との見方を示すなか、空運需要増の伸びが期待された。
【亜州IR】
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