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30日の香港市場概況:ハンセン指数は4日ぶりに反発、本土株高で投資家心理上向く

注目トピックス 外国株

30日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比283.05ポイント(1.09%)高の26250.03ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が286.57ポイント(2.26%)高の12981.23ポイントと、そろって4日ぶりに反発した。売買代金は1558億7300万香港ドル(29日は1861億2600万香港ドル)。

自律反発狙いの買いが優勢。昨日までの急落で約3カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいただけに、ハンセン指数の値ごろ感が着目された。ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念が強まるなか、指数はマイナス圏に落ち込む場面もみられたが、程なくプラスに転じている。急落していた本土株が一段高となったことも、投資家心理を上向かせた。

業種別では、H株金融セクターの上げが目立つ。中国人民保険集団(1339/HK)が4.9%高、招商銀行(3968/HK)が4.6%高、中信証券(6030/HK)が4.3%高などと軒並み上昇した。証券株に関しては、当局が養老保険基金(年金基金)の運用資金について、一部を株式に投資することを認める草案を発表したことが手がかり。手数料増の思惑が広がった。

自動車セクターも買われる。吉利汽車HD(175/HK)が6.7%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)と比亜迪(BYD:1211/HK)がそろって5.6%高と値を上げた。華晨中国汽車に関しては、BOAメリルリンチが最新リポートで、同社の投資判断を「アンダーパフォーム」→「買い」に2段階引き上げたことが改めて材料視されている。

本土系不動産セクターも急伸。首創置業(2868/HK)が5.7%高、華潤置地(1109/HK)と万科企業(2202/HK)がそろって4.6%高と買い進まれた。

香港市場は7月1日、香港特別行政区成立記念日で休場となる。取引再開は2日。

【亜州IR】



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