14日の香港市場概況:ハンセン指数は4日ぶりに反落、いったん戻り売りに押される展開
[15/07/14]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
14日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比103.10ポイント(0.41%)安の25120.91ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が167.66ポイント(1.40%)安の11836.17ポイントと、そろって4日ぶりに反落した。売買代金は1261億1800万香港ドル(13日は1368億200万香港ドル)。
ハンセン指数は昨日までの3日続伸で、累計7%あまり上昇しただけに、いったん戻り売りにおされる流れ。取引時間中に公表された6月の中国金融統計で、融資の伸びは予想を上回ったが、相場を押し上げるには力不足だった。明日15日は、6月の小売売上高や鉱工業生産、第2四半期GDPなどが発表されるため、結果を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因となっている。ハンセン指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、買いは続かなかった。
ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン世界最大手の聯想集団(992/HK)が3.2%安、取引所を運営する香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.5%安、香港不動産の恒隆地産(101/HK)が2.4%安と下げが目立った。時価総額上位のエネルギー株や本土系金融株もさえない。
自動車セクターも軒並み安。華晨中国汽車HD(1114/HK)が9.3%、長城汽車(2333/HK)が4.4%、東風汽車集団(489/HK)と広州汽車集団(2238/HK)がそろって3.8%と、それぞれ値を下げた。業界の低成長期入りが懸念されている。自動車業界団体の中国汽車工業協会は10日、2015年通年の国内新車販売が前年比で3%の伸びにとどまるとの見通しを示した。華晨中国汽車に関しては、同社が中間期の4割減益見通しを公表したことも売り材料となっている。
一方、カジノ株は大幅続伸。金沙中国(1928/HK)が4.8%高、銀河娯楽集団(:27/HK)が3.8%高で引けた。マカオ政府が域内カジノの完全禁煙化を見直すもようと報じられたことが引き続き手がかり。マカオでは6月末までに、カジノの完全禁煙化に向けた関連条例の改定作業が終了し、全てのフロア(一般、VIP)が禁煙化する見通しだったが、一部ではカジノ売上高が減少するとして反対する声が強まっていた。
【亜州IR】
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