概況からBRICsを知ろう〜上海総合指数は大幅に値上がり、国有企業の改革・再編期待から
[15/08/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 49353.00 +1.60%
10日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比775.68ポイント高(+1.60%)の49353.00で取引を終えた。48578.05から49511.63まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは44、値下がりは18、変わらず4であった。
中国の7月の輸出・輸入の大幅な落ち込みを受け、中国政府が景気テコ入れに動くとの期待が浮上。鉱山大手のヴァーレ(VALE3)が大幅な株高となり、ボベスパ指数の上昇をけん引するかたちになった。なお、ブラジル中銀発表の週次エコノミスト調査で、2015年の経済成長率見通しが-1.97%(前回-1.80%)、インフレ見通しは9.32%(前回9.25%)に、それぞれ悪化したが、材料視されなかったもよう。
【ロシア】MICEX指数 1702.02 +0.69%
10日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比11.58ポイント高(+0.69%)の1702.02で取引を終了した。1674.45から1702.65まで上昇した。
中国の7月の輸出・輸入の大幅な落ち込みを受け、中国政府が景気テコ入れに動くとの思惑から欧米株高となったこと。ブレント原油先物が50ドル台を回復したことが、ロシア株の上昇につながった。なお、この日発表のロシアの4-6月期GDP暫定値は、前年比-4.6%(予想は-4.5%、1-3月期が-2.2%)。2009年以降で最大の落ち込みを記録したが、反応はほとんどみられなかったもよう。
【インド】SENSEX指数 28101.72 -0.48%
10日のインドSENSEX指数は続落。前日比134.67ポイント安(-0.48%)の28101.72、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同39.00ポイント安(-0.46%)の8525.60で取引を終えた。
プラス圏で推移した後は終盤にマイナス圏に転落した。米早期利上げ観測が高まっていることが警戒されたほか、前営業日の欧米市場が軟調だったことも圧迫材料となった。
【中国本土】上海総合指数 3928.42 +4.92%
10日の上海総合指数は大幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比184.21ポイント(+4.92%)高の3928.42ポイントと続伸した。上昇率は一時5%を超える。
国有企業改革の進展期待が強まる。経営統合に向け、中国遠洋運輸(集団)公司と中国海運(集団)総公司が専門チームを立ち上げたと報じられるなか、海運業界も含めて他の国有企業にも改革・再編の期待が広がった。両社傘下の海運各社は、売買停止されている。週末に発表された7月の中国貿易統計や物価統計が本土景気の鈍化傾向を示す内容だったことに関しても、特にマイナス材料視されていない。当局が一段の刺激策を打ち出すとの思惑につながっている。
<NH>
10日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比775.68ポイント高(+1.60%)の49353.00で取引を終えた。48578.05から49511.63まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは44、値下がりは18、変わらず4であった。
中国の7月の輸出・輸入の大幅な落ち込みを受け、中国政府が景気テコ入れに動くとの期待が浮上。鉱山大手のヴァーレ(VALE3)が大幅な株高となり、ボベスパ指数の上昇をけん引するかたちになった。なお、ブラジル中銀発表の週次エコノミスト調査で、2015年の経済成長率見通しが-1.97%(前回-1.80%)、インフレ見通しは9.32%(前回9.25%)に、それぞれ悪化したが、材料視されなかったもよう。
【ロシア】MICEX指数 1702.02 +0.69%
10日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比11.58ポイント高(+0.69%)の1702.02で取引を終了した。1674.45から1702.65まで上昇した。
中国の7月の輸出・輸入の大幅な落ち込みを受け、中国政府が景気テコ入れに動くとの思惑から欧米株高となったこと。ブレント原油先物が50ドル台を回復したことが、ロシア株の上昇につながった。なお、この日発表のロシアの4-6月期GDP暫定値は、前年比-4.6%(予想は-4.5%、1-3月期が-2.2%)。2009年以降で最大の落ち込みを記録したが、反応はほとんどみられなかったもよう。
【インド】SENSEX指数 28101.72 -0.48%
10日のインドSENSEX指数は続落。前日比134.67ポイント安(-0.48%)の28101.72、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同39.00ポイント安(-0.46%)の8525.60で取引を終えた。
プラス圏で推移した後は終盤にマイナス圏に転落した。米早期利上げ観測が高まっていることが警戒されたほか、前営業日の欧米市場が軟調だったことも圧迫材料となった。
【中国本土】上海総合指数 3928.42 +4.92%
10日の上海総合指数は大幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比184.21ポイント(+4.92%)高の3928.42ポイントと続伸した。上昇率は一時5%を超える。
国有企業改革の進展期待が強まる。経営統合に向け、中国遠洋運輸(集団)公司と中国海運(集団)総公司が専門チームを立ち上げたと報じられるなか、海運業界も含めて他の国有企業にも改革・再編の期待が広がった。両社傘下の海運各社は、売買停止されている。週末に発表された7月の中国貿易統計や物価統計が本土景気の鈍化傾向を示す内容だったことに関しても、特にマイナス材料視されていない。当局が一段の刺激策を打ち出すとの思惑につながっている。
<NH>