11日の香港市場概況:ハンセン指数は小幅続落、不動産株などが弱含み
[15/08/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
11日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比22.91ポイント(0.09%)安の24498.21ポイントと続落し、本土企業株で構成されるH株指数が27.02ポイント(0.24%)安の11264.64ポイントと3日ぶり反落した。売買代金は961億200万香港ドルに拡大している(10日は802億7900万香港ドル)。
朝高の後に売られる流れ。昨夜の米株高、朝方公表された7月の中国新規融資の上振れを好感し、朝方は買いが先行したものの、引けにかけて売りの勢いが増した。中国本土で明日、7月の小売売上高や鉱工業生産などの統計が発表されるため、結果を見極めたいとするスタンスが強まっている。本日の本土市場で、上海総合指数が心理的節目の4000ポイントを前に足踏みをしたことも投資家心理の重荷となった。
ハンセン指数の構成銘柄では、香港拠点の銘柄群がさえない。不動産大手の長江実業地産(1113/HK)が1.8%安、同じく不動産の恒隆地産(101/HK)が1.2%安、財閥系コングロマリットの長江和記実業(旧長江実業:1/HK)が1.5%安で引けた。
元安が逆風となる空運株は急落。中国南方航空(1055/HK)が18.1%安、中国東方航空(670/HK)が16.4%安、中国国際航空(753/HK)が12.8%安と値を下げた。人民銀行が11日、人民元レートの基準値(中間値)の算出方法を変更し、この日の基準値を前日の基準値から2%近く下げさたことがネガティブ材料。ドル建て債務の負担が増すと懸念されている。原料を輸入に依存する各紙製品メーカーも下落した。
半面、産金株は軒並み上昇。霊宝黄金(3330/HK)が14.3%、紫金鉱業集団(2899/HK)が4.6%、招金鉱業(1818/HK)が4.3%ずつ値を上げた。元安による資産ヘッジのため、中国本土で金需要が増えるとの観測も流れている。
元安がメリットとなる輸出関連の銘柄もしっかり。香港大手商社の利豊(494/HK)が4.9%高、アパレル大手の思捷環球HD(330/HK)が2.0%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が1.4%高と上昇した。
【亜州IR】
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