21日の香港市場概況:ハンセン指数は6日続落、中国景気の先行き不安強まる
[15/08/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
21日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比347.85ポイント(1.53%)安の22409.62ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が207.67ポイント(2.00%)安の10195.05ポイントと、そろって6日続落した。各指数は連日で年初来安値を切り下げ、ハンセンは約1年3カ月ぶりの低水準に落ち込んでいる。売買代金は1182億7600万香港ドル(20日は1050億7100万香港ドル)。
中国景気の先行き不安が一段と強まる。朝方公表された8月の財新・中国製造業PMI(速報値)が47.1となり、前月確定値(47.8)と事前予想(48.2)を大きく下回ったことが嫌気された。景況判断の分かれ目となる50を割り込むのは6カ月連続で、6年5カ月ぶりの低い水準となっている。昨夜の欧米株やこの日の本土株が急落したことも逆風。ハンセン指数は4月高値(28588.52)から今日の安値(22185.85)まで20%超下落したため、テクニカル的に弱気相場入りしたとの見方も流れている。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(27/HK)が4.4%安、発電の華潤電力HD(836/HK)が3.8%安、香港不動産の長江実業地産(1113/HK)が3.6%安と下げが目立った。エネルギー株もさえない。天然ガスの昆侖能源(135/HK)が3.3%、石油の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.2%、石炭の中国神華能源(1088/HK)が2.1%ずつ値を下げた。
H株金融セクターも軒並み売られる。海通証券(6837/HK)が4.8%安、中信証券(6030/HK)が4.0%安、中国建設銀行(939/HK)が2.2%安、中国人寿保険(2628/HK)が2.1%安で引けた。
【亜州IR】
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