7日の香港市場概況:ハンセン指数は3日続落、石油関連株の下げが目立つ
[15/12/07]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
7日の香港市場は小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比32.67ポイント(0.15%)安の22203.22ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が36.09ポイント(0.37%)安の9798.19ポイントと、そろって3日続落した。売買代金は658億5300万香港ドルに縮小している(4日は760億5400万香港ドル)。
見送りムードが広がる。指数は前日の終値を挟み、小幅な値動きに終始した(ハンセン指数は上が0.52%高、下が0.16%安)。今週から相次ぐ11月・中国重要経済指標(7日に外貨準備高、8日に貿易統計、9日に物価統計、12日に小売売上高や鉱工業生産、15日までに金融統計など)の発表を前に、結果を見極めたいとするスタンスが強まっている。
ハンセン指数の構成銘柄では、石油関連株の下げが目立つ。大手3社の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.9%安、中国石油化工(386/HK)が2.7%安、中国石油天然気(857/HK)が2.2%安で引けた。石油輸出国機構(OPEC)総会での原油減産見送り、先週末の原油相場急落などを嫌気している。
本土系の発電株もさえない。中国電力国際発展(2380/HK)が2.3%安、華電国際電力(1071/HK)が2.2%安、華能国際電力(902/HK)が1.0%安と値を下げた。
半面、香港拠点の銘柄群は物色される。金融業の東亜銀行(23/HK)が1.8%高、航空キャリアの国泰航空(293/HK)が1.7%高、不動産デベロッパーの信和置業(83/HK)が1.4%高と上昇した。
他の個別株動向では、取引を再開した重電大手の上海電気集団(2727/HK)が4.8%高と急伸。親会社の上海電気(集団)総公司と資産交換を行うことが刺激材料。高効率エネルギー設備や新エネルギー設備の製造事業など、63億人民元(約1210億円)相当の資産注入を受ける一方、赤字の続いていた発電設備子会社を譲渡する方針だ。
【亜州IR】
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