5日の中国本土市場概況:上海総合指数は0.3%安と3日続落、引けにかけて下げ幅を縮小
[16/01/05]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
5日の中国本土マーケットは値下り。主要指標の上海総合指数は前日比8.55ポイント(0.26%)安の3287.71ポイントと3日続落した。上海A株指数も下落し、9.25ポイント(0.27%)安の3440.79ポイントで引けている。一方、外貨建てB株相場は反発。上海B株指数が7.04ポイント(1.77%)高の404.37ポイント、深センB株指数が14.85ポイント(1.20%)高の1253.29ポイントで引けた。
安寄り後に下げ渋る展開。サーキットブレーカーの発動で昨日、後場途中に全取引を停止したことなどで投資家心理が弱気に傾き、指数は3%超の下げでスタートしたものの、徐々に買いの勢いを増し、一時は0.97%高まで上昇している。後場から再びマイナス圏に沈んだものの、引けにかけて下げ幅を縮小させた。
中国人民銀行(中央銀行)が5日の定例オペ(原則として火曜と木曜)で巨額の資金供給を実施(1300億人民元)したこと、前日に売り要因のひとつとなっていた「大株主や経営陣などによる保有株の売却禁止措置が週内にも解除される」ことに関し、中国証券監督管理委員会が5日午前、「保有株の売却を規範化するような新規定を打ち出す方針」を発表したことなどが相場を下支えした。
業種別では、ゼネコンや発電設備などのインフラ関連株が安い。中国中鉄(601390/SH)が1.7%、上海電気集団(601727/SH)が3.0%ずつ値を下げた。不動産株の一角も売られる。大手の金地集団(600383/SH)が1.1%安で引けた。ITハイテク関連株やバイオ医薬関連株、素材関連株、自動車株、消費関連株、空運・海運株などもさえない。
半面、銀行株や保険株の一角はしっかり。交通銀行(601328/SH)が1.5%高、中国人寿保険(601628/SH)が2.2%高で引けた。相場を支えるため、政府系ファンドが大型株に買いを入れたとの観測が市場で流れている。
【亜州IR】
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