12日の香港市場概況:ハンセン0.9%安と続落、朝高の後に売られる流れ
[16/01/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
12日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比176.74ポイント(0.89%)安の19711.76ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が65.85ポイント(0.77%)安の8439.31ポイントとそろって続落した。ハンセン指数は約3年4カ月ぶり、H株指数は約4年3カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。売買代金は771億9600万香港ドルにやや縮小した(11日の売買代金は874億7800万香港ドル)。
朝高の後に売られる流れ。直近の下げが大きかったため、値ごろ感に着目した買いが先行したものの、上値は重く、中盤から売りが優勢となっている。中国景況感の悪化、原油相場の低迷などがマイナス材料だ。昨夜のWTI原油先物は一時、約12年ぶりの安値を付けている。
ハンセン指数の構成銘柄では、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が4.2%安、天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が3.7%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.3%安と下げが目立った。時価総額上位の本土系金融株や通信・ネット株、香港系の不動産株なども値を下げている。
鉄道関連の銘柄もさえない。建設請負の中国鉄建(1186/HK)が2.9%安、同業の中国中鉄(390/HK)が1.8%安、車両メーカーの中国中車(CRRC:1766/HK)が2.8%安で引けた。
半面、中国の空運株は買われる。中国東方航空(670/HK)が4.1%高、中国国際航空(753/HK)が2.6%高、中国南方航空(1055/HK)が2.5%高で引けた。原油相場が下値を模索するなか、燃油コストの低減が意識されている。人民元レートの下げ止まり期待で、ドル建て債務の負担増の不安もやや後退した。「中国人民銀行(中央銀行)が人民元買い・米ドル売りの介入を続けている」と一部で報じられている。
【亜州IR】
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