21日の香港市場概況:ハンセン0.5%高と続伸、通信セクターに買い
[16/07/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
21日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比118.01ポイント(0.54%)高の22000.49ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が33.97ポイント(0.38%)高の9057.08ポイントとそろって続伸した。ハンセン指数は昨年12月24日以来、約7カ月ぶりに22000ポイント台を終値ベースで回復している。売買代金は652億8400万香港ドル(20日は585億2800万香港ドル)。
海外株高が追い風。昨夜のNYダウは9日続伸し、7日連続で史上最高値を更新した。マイクロソフトなどが四半期の好業績を報告したことで、米景気の回復期待が強まった。緩和的な金融政策は世界各国で続く??との観測も流れている。今夜に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会では、9月の追加緩和が示唆されるとの見方が優勢だ。
ハンセン指数の構成銘柄では、通信株の上げが目立つ。中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が3.8%高、中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.4%高で引けた。国務院で20日、「科学振興の第13次5カ年計画」が明らかにされたことを材料視。同計画では、次世代の5G技術開発などが盛り込まれている。不動産株もしっかり。本土系の中国海外発展(688/HK)が2.3%高、華潤置地(1109/HK)が2.0%高、香港系の長江実業地産(1113/HK)が2.1%高と上昇した。
ゼネコンや素材などのインフラ関連株もしっかり。中国鉄建(1186/HK)が1.8%高、中国中鉄(390/HK)が1.7%高、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が4.4%高、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が4.7%高と値を上げた。
本土マーケットは4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.37%高の3039.01ポイントで取引を終えた。マーケットの先行き不安がやや和らぐ。新規の買い材料には乏しかったものの、信用取引残高が足元で回復傾向にあると伝わったため、相場の先高が連想された。人民元安の進行不安も和らぐ。中国人民銀行(中央銀行)は21日、人民元レートの対米ドル基準値を連日で元高方向に設定した。当局は行き過ぎた元安を望んでいない??とする見方が市場関係者の間で広がっている。
【亜州IR】
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