24日の香港市場概況:ハンセン0.8%安と3日ぶり反落、不動産株に売り
[16/08/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
24日の香港市場値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比178.15ポイント(0.77%)安の22820.78ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成されるH株指数が79.90ポイント(0.83%)安の9507.09ポイントと4日続落した。売買代金は619億6100万香港ドル(23日は607億5600万香港ドル)。
人民元安の進行が警戒される流れ。中国人民銀行(中央銀行)は人民元の対米ドル基準値を2日続けて元高方向に設定したにもかかわらず、上海の外為市場では元安に動いている。元安を背景に、国内資金が流出するとの不安がくすぶった。ハンセン指数が先週、約9カ月半ぶりに23000ポイントを回復するなか、「好材料は株価に織り込み済みで、一段の上昇は厳しい」との声が市場関係者の間で聞かれている。
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産株がさえない。香港系の長江実業地産(1113/HK)が2.1%安、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)が1.5%安、本土系の華潤置地(1109/HK)が1.2%安、中国海外発展(688/HK)が1.1%安と値を下げている。香港不動産に関しては、域内の金融政策が米国に追随するため、米追加利上げの観測が売り材料視された。中国海外発展に関しては、同社が22日昼ごろに中間2割増益を発表した以降も売りが続いている。同社は外貨建ての負債を抱えているため、人民元安が痛手になると一部で指摘された。
業績動向を材料にした個別株の動きでは、銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が1.3%安と下落。中間期の4割減益が嫌気された。粉ミルク大手メーカーの合生元国際HD(1112/HK)は7割増益を明らかにしたものの、予想に届かなかったため7.2%下落している。
半面、決算内容を評価された銘柄では、レンタカー中国最大手の神州租車(CAR:699/HK)が5.3%高と急伸。中間期の純利益は前年同期比で2.6倍に拡大した。日式ラーメンチェーン大手の味千HD(味千チャイナ:538/HK)は1.2%高。純利益の6倍増、配当の増額が好感された。
【亜州IR】
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