12日の香港市場概況:ハンセン3.4%安と3日ぶり急反落、世界株安の連鎖を警戒
[16/09/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
12日の香港市場は大幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比809.10ポイント(3.36%)安の23290.60ポイントと3日ぶり、本土企業株で構成されるH株指数が403.89ポイント(4.02%)安の9654.08ポイントと8日ぶりにそれぞれ反落した。売買代金は945億5100万香港ドル(9日は1168億200万香港ドル)。
世界株安の連鎖を警戒。主要国の金利上昇圧力が高まるなか、先週末の欧米市場が軒並み急落した流れを継いだ(NYダウが2.1%安、英FTSE100が1.2%安、独DAXが1.0%安など)。香港は米金融政策に追随するため、米国の9月利上げ観測が再燃したこともマイナス。域内金利の上昇が不安視されている。ハンセン指数は先週末までの続伸で約1年1カ月ぶりの高値水準を切り上げていたため、利食い売りも出やすい状況だった。取引時間中に始まった欧州市場の株安をにらみながら、ハンセン指数はこの日の安値で引けている。
ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面安(50のうち49が下落)。小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が8.4%安、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が5.9%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が5.6%安、本土大手行の中国建設銀行(939/HK)が5.4%安と下げが目立った。域内金利の上昇を懸念し、香港系の不動産株も急落している。
中国の自動車セクターも売られる。長城汽車(2333/HK)が5.7%安、広州汽車集団(2238/HK)が4.6%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.4%安、東風汽車集団(489/HK)が4.0%安と値を下げた。中国汽車工業協会が9日、今年8月の新車販売台数が前年同月比で24.2%増加したと発表。プラス成長は6カ月連続となったものの、特に好感する動きはみられなかった。
【亜州IR】
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