15日の香港市場概況:ハンセン0.6%高と4日ぶり反発、カジノ株は続伸
[16/09/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
15日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比144.95ポイント(0.63%)高の23335.59ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が53.21ポイント(0.56%)高の9595.73ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は653億4400万香港ドル(14日は609億1600万香港ドル)。
中国経済指標の改善が追い風。昨日公表された8月の金融統計では、人民元建て新規融資が市場予想を大幅に上回った。これまでに発表された各種統計に関しても、総じて良好な内容となっている。中盤から買いの勢いが増した。香港市場は中秋節で16日が休場となる。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノ株の上げが目立つ。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.4%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が5.3%高とそろって続伸した。大手ブローカーが最新リポートで、9月カジノ売上高の伸びを予想したことが引き続き手がかり。金沙中国は約1年9カ月ぶり、銀河娯楽は約1年1カ月ぶりの高値でそれぞれ引けた。
H株金融セクターもしっかり。中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.7%高、新華人寿保険(1336/HK)が2.3%高、華泰証券(HTSC:6886/HK)が1.4%高、広発証券(1776/HK)が1.3%高、中国民生銀行(1988/HK)が1.2%高と上昇した。
原子力発電の関連銘柄も高い。発電設備メーカーのハルビン動力設備(1133/HK)が7.0%、上海電気集団(2727/HK)が5.1%、東方電気(1072/HK)が4.2%、原子力発電の中国広核電力(CGNパワー1816/HK)が2.2%ずつ値を上げた。事業拡大の期待が高まる。英国政府が15日、中国企業などが進める英ヒンクリー・ポイント原子力発電所(C期)の着工を承認すると発表したことが刺激材料だ。仏政府が84.5%出資するフランス電力公社(EDF)、国策企業の中国広核集団(CGN)が共同でプロジェクトを主導し、単一の原発プロジェクトで世界最高額を更新する。投資総額は240億米ドル(約2兆4500億円)に膨らむ見通しだ。
【亜州IR】
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