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3日の香港市場概況:ハンセン反発、通信関連セクターの上げ目立つ

注目トピックス 外国株
3日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比287.28ポイント(1.23%)高の23584.43ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が101.44ポイント(1.06%)高の9683.37ポイントとそろって反発した。売買代金は486億4300万香港ドルに縮小している(9月30日は704億1400万香港ドル)。

内外環境の安定で買われる展開。ドイツ銀行の経営不安後退などを手がかりに、先週末の米株市場が上昇した流れを継いだ。中国景気の持ち直しも意識される。国家統計局などが1日公表した9月の中国製造業PMIは、前月と同じ50.4で着地。景況判断の分かれ目となる50を2カ月連続で上回ったことが評価された。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港大手行の東亜銀行(23/HK)が3.5%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.1%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)と政府系港湾大手の招商局港口HD(旧社名・招商局国際:144/HK)がそろって2.9%高と上げが目立った。カジノ株に関しては、今年9月のマカオ・カジノ売上高が2カ月連続でプラス成長したことが材料視されている。時価総額上位の本土系金融株、エネルギー関連株もしっかり。

通信関連セクターも物色される。設備や工事などの銘柄では、京信通信系統HD(2342/HK)が3.9%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が2.5%高、キャリア各社では、中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が1.9%高、中国電信(チャイナ・テレコム:728/HK)が1.8%高、中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が1.7%高と値を上げた。

半面、中国の不動産セクターはさえない。中国海外発展(688/HK)が1.9%安、華潤置地(1109/HK)が0.9%安で引けた。不動産引き締めの動きが懸念される。現地メディアによると、9月30日〜10月2日の3日間で、本土8都市が住宅の購入規制や住宅ローンの頭金比率引き上げなどを新たに発表した。


【亜州IR】



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