4日の香港市場概況:ハンセン0.45%高と続伸、石炭・鉄鋼セクターに買い
[16/10/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
4日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比105.01ポイント(0.45%)高の23689.44ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が73.40ポイント(0.76%)高の9756.77ポイントとそろって続伸した。
引けにかけて買いが強まる。取引時間中に始まった欧州市場の株高や、グローベックス(時間外取引)市場のダウ先物高などが追い風だ。中国の景気持ち直し期待や、原油相場の続伸なども好感されている。ハンセン指数は一時マイナス圏に沈む場面がみられたものの、再びプラス圏に浮上した。ただ、商いは低調。中国本土が国慶節にからむ連休中のため、本土発の新規材料に乏しく、模様眺めのスタンスも漂っている。売買代金は497億5300万香港ドルと低水準が続いた(3日は486億4300万香港ドル)。
ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が2.6%高、香港大手商社の利豊(リー&フン:494/HK)が2.3%高、発電大手の華潤電力HD(836/HK)が1.6%高と上げが目立つ。時価総額上位の金融株や石油関連株もしっかり。
「供給サイド改革」関連株も物色される。石炭の中国中煤能源(1898/HK)が2.4%高、エン州煤業(1171/HK)が2.3%高、鉄鋼の鞍鋼(347/HK)が4.5%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.2%高と値を上げた。石炭株に関しては、生産量の削減などで足元の燃料炭相場が上昇基調を強めていることが材料視されている。鉄鋼株については、「親会社グループの再編に伴い、宝山鋼鉄(600019/SH)と武漢鋼鉄(600005/SH)が年内に粗鋼の生産能力を約600万トン削減する」と報じられたことが手がかり。
中国自動車セクターも買われる。広州汽車集団(2238/HK)が4.8%高、長城汽車(2333/HK)が3.4%高、華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が2.4%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.5%高で引けた。
一方、本土系不動産株の一角はさえない。華潤置地(1109/HK)が2.1%安、中国海外発展(688/HK)が1.6%安と続落した。不動産価格の上昇が続くなか、各地で相次ぐ引き締めの動きが警戒されている。
なお、本土市場は今週、国慶節にからみ休場する(3日から7日まで)。取引再開は10日。
【亜州IR】
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